今年になって「空前の釣りブーム」という言葉が随所で聞かれるようになった。2019年の釣り人口は前年より50万人増えて670万人(レジャー白書)。さらに2020年の釣用品国内出荷金額は前年比106.7%のプラス成長(日本釣用品工業会)となっている。
近年のキャンプ大流行に加え、コロナ禍でアウトドア志向が一気に上昇。その流れで、一人でもファミリーでも楽しめるレジャーとして釣りにスポットが当たった格好だ。
釣りブームに一役買っているのが、釣りガールと呼ばれる女性たちの存在。インスタグラムで「#釣りガール」と検索すると42万件の投稿がヒット。釣りをする女性のためのコミュニティサイト「釣りガール」には4万人を超える女性ユーザーが集まり、現在50人ほどのインフルエンサーが活躍している。
老舗釣具メーカーがファッションショーを開催し女性向けアパレルをアピールするなど、業界も華やかに様変わりしつつある。釣りはもうおじさんだけの遊びじゃない。釣りブームを牽引する釣りガールたちに、今後も要注目だ。
※週刊ポスト2021年7月2日号