ツアー通算16勝の女子プロゴルファー・上田桃子(35)が、自身の誕生日である6月15日、同い年の会社員との入籍を発表した。
10代や20代前半が上位を席巻するなか、健闘を見せる数少ない30代の選手だが、これまでは“恋多きゴルファー”として知られてきた。
「プロ2シーズン目の2007年に年間5勝をあげて最年少賞金女王に輝き、以来、第一線で戦い続けてきたが、2008年から5年間にわたっての米ツアー参戦ではなかなか結果が出ないなど、調子の波はあった。豪快なところのある上田は、ゴルフの成績がいいと私生活でも注目を集める行動に出る傾向がある。賞金女王になった年に知り合ったとされる楽天の田中将大との熱愛報道で注目されたこともあった」(ツアー関係者)
2013年に日本ツアーに復帰すると、翌年にはツアー2勝をあげて賞金ランク10位と復活を遂げる。
「その年の暮れに報じられたのが元プロ野球選手・斉藤和巳との不倫疑惑でした。翌年には斉藤が妻・スザンヌと離婚する騒動となった。その後の6年間は、好調なシーズンと調子が上がらない時期とがあったが、今回の結婚相手とのデート姿を報じられた2019年には2勝をあげて賞金ランク9位になり、今年も上り調子で『パナソニックオープン』で優勝を飾った。私生活の充実が成績に出るタイプと言えるでしょう」(同前)
一回り以上も年下の選手を相手に渡り合う上田は、「スイングもハートも超一流。ただ、課題は感情のコントロール」(ゴルフメーカー関係者)とも言われてきた。
ミセスプレイヤーとなったことで、どのような変化が生まれるのだろうか。プロゴルファーの沼沢聖一氏はこう言う。
「男女限らず、プロゴルファーにとって結婚は、プレーに大きな影響を及ぼすと思います。信頼できる人と一緒にいることで精神的な安定が得られれば、ゴルフのプレーも落ち着いてくる。出産をするとなれば、その前後は休養期間も必要になりますが、若林舞衣子(33)や横峯さくら(35)のように出産後に頑張っているプロもいる。上田も結婚をきっかけにさらに頑張れるタイプだと思います」
勢いのある若手の前に壁として立ちはだかることになるのか。
※週刊ポスト2021年7月2日号