かつては“日陰”のイメージが伴ったAV女優。しかし、今ではSNSで多くのフォロワーを抱え、芸能人顔負けの人気を誇る女優も珍しくない。さらに、タレント活動をするのはもちろん、ファッションブランドをプロデュースする女優もいて、“あこがれの職業”と捉える女性もいるという。
大手AVメーカーで女優志願者の面接を担当するAさんは、多い時は1日10名以上面接することがあるという。昨今の女優志願者の特徴を聞いた。
「ここ2~3年はメーカーの女優募集欄に女性自ら応募メールしてくるケースが急増しています。今年3月は社内の面接ブースがほぼ毎日満枠で、面接依頼を断わるほどでした」
応募者の年齢も容姿も実に様々だという。
「年代は20~50代までと幅広く、スッピン自撮りを送ってくる方や、欲求不満を猛アピールして断わっても再度応募してくる特殊な人妻もいます。誰もが気軽に送れる募集欄だからこそ個性的な女性が集まる傾向にありますが、たまに超上玉からの応募も入るので捨ておけません。これまでの何名かのヒット女優も自らの応募で来ましたから」
女性にとって、以前よりAV業界への抵抗感が薄れていることは確かなようだ。
では、実際にAV女優になるには、どのようなステップを踏むのだろうか。撮影に至るまでを解説する。
【1】応募または紹介
近年は事務所の公式サイトやAVメーカーの募集欄に自分で応募するケースが多数。またはSNSアカウントなどを持つ、ネット上のスカウトマン経由で事務所の紹介を受けることもある
【2】事務所に登録・所属
出演にはAV女優のマネージメント会社である事務所に登録、所属する必要がある(直接メーカーに連絡した場合は提携する事務所を紹介される)。現在は国内に約100社の事務所があり、関西や東北などに支社のある大手も存在する
【3】AVメーカーへ面接巡り
事務所に登録後、マネージャーと共に新人女優としてAVメーカーに顔見せを兼ねた面接に。ここで「初体験や経験人数」「どんな性癖があるか」「AVでしたいこと」などの質問を受ける