打っては13本塁打、投げては2勝──エンゼルス・大谷翔平(27)の6月の活躍は、球史に残るめざましいものだった。日米ファンの熱狂によって、「大谷グッズ」の人気も爆発している。
アナハイムのエンゼル・スタジアムでは、6月17日の入場制限解除に合わせ、新商品を含め20種類の大谷グッズを販売。レプリカユニフォームを中心に、チームでダントツの売り上げを誇る。
「大谷が今季5試合で着用した試合用ユニフォームが6月初旬にMLB公式オークションサイトに出品され、6万100ドル(約660万円)で落札された。同時に出品されたチームの“顔”のマイク・トラウトのユニフォームが1万4800ドル(約163万円)だったことを考えても破格。大谷グッズは今後も高値で取引される可能性は高い」(在米ジャーナリスト)
数ある大谷グッズの中でも、ファンの間でいま最も注目を集めているのが、「大谷ピロー(枕)」だ。大谷の顔がいくつも並んだカラフルなもので、27歳の誕生日である7月5日のレッドソックス戦で、スタジアム来場者に配られる。
それにしても、なぜ枕なのか。実は、大谷は寝具と縁が深い。2017年から老舗寝具メーカー「西川」と「睡眠コンディショニングサポート契約」を締結。エンゼル・スタジアムのバックネットにも、同社の広告が大きく表示されている。
「プロ野球デビューの2013年からコンディショニングマットレス『エアー』シリーズを愛用頂いている。大谷選手を眠りの面からサポートしたく、契約に至りました。今回配られる枕には、弊社は関係しておりませんが……」(同社広報担当)
どうやら大谷の活躍には「眠り」が重要な要素のようだ。
大谷を15歳から取材するスポーツジャーナリストの佐々木亨氏が言う。
「大谷選手は小さい頃から寝るのが得意な子だったそうです。彼のお母さんによれば、中学時代も野球の練習がない日は夜の9時には寝ていて、そのまま朝までぐっすりだったことも。睡眠の質と量にこだわっていることが、投打にわたりフル回転できる体力のベースになっているのかもしれません」
“大谷モデル”の枕が発売される日も近い?
※週刊ポスト2021年7月16・23日号