ライフ

家飲みによる騒音トラブル 注意するときは「丁寧な言葉の手紙」で

りも

同じ家飲みでも、Zoomなどで他人の目がある方が飲みすぎない(写真/Getty Images)

 コロナ禍で外に飲みに行くことが減り、家飲みをする人が増加した。終電を気にしなくてよく、安上がりというメリットもある一方で、予想外の弊害が起きているという。例えば、空き缶や空き瓶、つまみの残骸などで部屋が散らかり、その結果ゴキブリが頻繁に出るようになった人もいるという。

 さらに、2020年の警視庁の調べでは、「騒音による通報」が、都内だけでも約19万件だった。前年から5万件近く増えている。東京都の会社員、長山芳江さん(51才・仮名)も頭を抱えていた。

「隣に若い夫婦が住んでいて、週末のたびに、人を呼んでお酒を飲み、大声で騒ぐんです。ひどいときは、ベランダでバーベキューをしたり、たばこを吸ったりして、窓を閉めていてもにおってくる。夫が注意しに行ったのですが、相手は酔っぱらっていて“逆ギレ”……騒ぎが大きくなり、警察を呼ばれてしまいました」

 近隣トラブル仲介サポートを請け負うグッドネイバー代表の松尾大史さんが言う。

「ご近所トラブルで最も多いのが、騒音によるもの。自粛生活が長引いたためか、今年は去年よりさらに相談が増えています。相談者は30~40代か高齢者、騒音を出しているのは20代の若者が多い」

 夏を迎えて窓を開けて過ごすようになると、こうしたトラブルはますます増えると予測される。

「お酒に酔っていると、自分が大声を出しているという自覚がなくなります。そこで〝静かにしてください〟とか“うるさいんですけど”などと迷惑者扱いされると拒否反応が出て、トラブルに発展しがちです」(松尾さん・以下同)

 騒音を指摘したい場合は、うるさいと感じても、すぐに乗り込むべきではない。相手が酔っていると感情的になりやすく、トラブルにつながる可能性が高いからだ。

「後日、“夜は少し静かにしていただけるとうれしいです”などと、相手を責めないような口調で書いた手紙をポストに入れておくのが、最も穏便です。それでも収まらなければ、警察ではなく、大家や管理会社などに連絡を」

 自分が家飲みをする場合は、あらかじめ隣人に「騒ぎすぎないようにするつもりですが、もしうるさかったら気軽に言ってください」などと伝えておくのが安心だ。

※女性セブン2021年7月15日号

安全な家飲みを心がけよう

安全な家飲みを心がけよう

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン