芸能

高田文夫氏 こんな時代だからこそ『全裸監督』『孤狼の血』でスカッと!

高田文夫氏がスカッとさせてくれるエンタメの男たちについて語る

高田文夫氏がスカッとさせてくれるエンタメの男たちについて語る

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、「ラジオビバリーヒルズ」が劇中で聞こえてくる『全裸監督』シーズン2の登場人物など、スカッとさせてくれるエンタメの男たちについてつづる。

 * * *
 コロナで陰鬱な昨今。ところがどっこいエンタメの世界ではスカッとさせてくれる男たちがいる。

 テレビ、ラジオ、新聞で、いやって程CMをやっているから、裸にならなくても『全裸監督』の事は知っていると思う。いよいよ“シーズン2”が全世界で同時配信された。「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません」の超名言の発信者・村西とおる“AVの帝王”の一代である。前科7犯、借金50億、求刑懲役370年という見上げた男である。賛否両論あるとは思う。いや、むしろ否々両論かもしれない。しかし、こんな時代にこれだけの作品を制作したNetflixが、やっぱり金があるだけ凄い。

 村西曰く「人生死んでしまいたい時は下を見ろ! 俺がいる」なかなか言える言葉ではない。

『全裸監督』の本当のカントク、武正晴監督(裸ではあったがパンツは穿いていた)に先程会ったのできいてみた。「どんな作品になったの?」「まあ、ふとどきな作品ですネ、昨年、コロナの真っ只中に撮ったんですから」ふとどきな男だった。

 私は『百円の恋』、そして昨年のボクシング映画『アンダードッグ』の映画監督だから、非常に信用はしている。バブル真っ只中、タクシーの中で流れるラジオが私の喋りで「ラジオビバリー昼ズ」(1989年スタート)。時代考証も確かである。

 そして何より村西を演じる山田孝之が凄いを越えて怖い。“憑依”なんて言葉じゃ語れないし、それ以前に憑依という字が書けなかった。バブルで絶頂、男が男であった時代。「空からエロが降ってくる」そんな夢もいい。

 そしてもう一本は少し早いが8月には公開予定の『孤狼の血 LEVEL2』。役所広司がやった1本目に私はしびれてねぇ……あれから3年、松坂桃李がたのもしくなって帰ってきた。悪いデカなんだ。これに対峙する広島ヤクザが鈴木亮平。頭がおかしいとしか言いようのない残忍な殺し方の数々。たしかに日本映画史に残る狂暴な悪役である。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン