急速に広がったSNS文化。中でも、LINEは国内では8800万人が使用しているという。気軽に連絡を取ることができて便利な一方で、関係性にヒビを入れるようなやりとりも散見されるように。実例からLINEのマナーを探っていこう。
「うちの部長は文章の最後にいつも、“……”をつけるんですよね。部下へのあたりをやさしくして、人気を取りたいのか、そもそも何をしてほしいのか自分でもよくわかっていないのかわかりませんが、指示が明確ではないし、媚びた感じがしてイラッとします」(32才・会社員)
「……」の表現には、決断を相手にゆだねる意図があり、ビジネスで使うのはおすすめできないという。ビジネスマナー講師の鈴木真理子さんがアドバイスする。
「LINEを仕事で使う際は、ビジネスメールのマナーを守りましょう。指示を出すときは、言い切ること。また、上司だろうと部下であろうと、敬語は必須。その際、間違えた表現を使わないよう注意したいものです」
「お休みをさせていただきます」は不適切。「~させていただく」は、すでに許可を得ている場合や、相手の提案や要望、指示を受けて行動する場合に使われる表現だ。さらに相手は部下なので、「お休みします」や「休みをもらいます」などが適切だ。