6月24日に世界同時配信された山田孝之(37)主演のドラマ『全裸監督シーズン2』(Netflix)で宮沢りえ(48)の“一人二役”が注目を集めている。
“アダルトビデオの帝王”と呼ばれた村西とおる監督(山田)の半生を描いた『全裸監督』(2019年)の2年越しとなる続編で、宮沢は新キャストの1人として登場する。
宮沢が演じるのは、村西監督の衛星放送参入の鍵を握る財閥の令嬢役。村西から「お股を開いて!」など卑猥なセリフを浴びせられるなど、登場シーンは少ないながら強烈な印象を残した。
そして視聴者を驚かせたのが、作中での宮沢りえ“本人”の登場だ。
その瞬間は、ピエール瀧演じるレンタルビデオ店の店長が「猥褻の基準が変わったんだよ!」と写真集を取り出す“ヘアヌード解禁”のシーンで訪れる。そこで「今売れている写真集」として伝説のヘアヌード写真集『Santa Fe』(1991年、朝日出版社)が登場するのだ。
『ヘアヌードの誕生』(イースト・プレス)の著者、安田理央氏が語る。
「出演者である宮沢の『Santa Fe』がぼかしも入れずに小道具として使われていたのには驚きました。表紙が映るだけでなく、玉山鉄二演じるAVメーカー社長の川田が興奮して『Santa Fe』をめくるシーンまであった。大自然をバックにしたヌード写真の一部が映り込んでいて、かじりついて見たあの頃を思い出して懐かしくなりました」
『全裸監督』の原作者である作家の本橋信宏氏は宮沢の“一人二役”での起用についてこう話す。
「今回の出演で改めて宮沢りえの現役を貫く姿に心惹かれた視聴者も多いと思います。先駆者としての存在感だけでなく、これからも大いに気になる存在となりました」
元祖“全裸女優”の熱演に胸が熱くなる。
※週刊ポスト2021年7月16・23日号