スポーツ
2021.07.09 11:00
週刊ポスト
フェンシング代表を支えるグローブ職人の技 手に吸い付くような装着感
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素材の裁断や微調整に用いる鉄製の型枠。そのひとつひとつに、手袋生産シェア日本一の町・東かがわ市の伝統が息づいている
細川勝弘・かずゑさん夫妻が日本代表のために新たに製作した藍染のフェンシンググローブ。「これのデビュー戦は五輪なんです」(勝弘さん)と力を込める
代表選手が使用してきた歴戦のグローブ。「使う人にワクワクしてもらいたい」(勝弘さん)という気持ちで現在も新製品の開発に臨む
手のひらの部分を曲線的に縫うことで、剣を握った際の膨らみを抑えている。繊細な技術と気遣いが生むフィット感は唯一無二だ
細かいオーダーにも難なく応える、かずゑさんの熟練のミシンさばき。同社のグローブはすべてこの工房でハンドメイドされている
さまざまな素材をフェンシンググローブに応用してきた勝弘さん。半世紀以上にわたる手袋作りの経験が、豊富なアイデアの源泉だ
大小30個ほどに分かれたパーツを縫い合わせることで、ひとつのグローブが完成する。1日に生産できるのは5枚ほどだという