近年、大きな社会現象となった『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴・作)ブーム。『週刊少年ジャンプ』連載中からその人気に火がつき、2020年10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、国内での歴代興行収入1位を記録。「世界で最高興行収入の日本アニメ映画」カテゴリーで、『千と千尋の神隠し』を抜きギネス世界記録にも登録された。
鬼滅ブームに続いて、新たなブームを巻き起こしているのが、おなじく『週刊少年ジャンプ』で連載中のマンガ『呪術廻戦』(芥見下々・作)だ。「呪い」にフォーカスした異能系バトルの緻密な作り込みや、個性的なキャラクターたちが人気の要因になっており、海外でもNetflixでアニメを見ているときの反応を動画撮影した、いわゆる“リアクション動画”をSNSにアップするファンも多い。
6月4日よりユニクロとコラボしたTシャツ(UTコレクション)が発売されると、完売続出となり、作中で最強のチートキャラとして人気の高い五条悟のグラフィックTシャツは、オンラインサイトでもXSから4XLまでが即完売した。
そんな鬼滅ブーム、呪術ブームに続いてネクストブレイクの呼び声が高いマンガのひとつとして注目されているのが、『チェンソーマン』(藤本タツキ・作)だ。第1部「公安編」は、今年はじめまで『週刊少年ジャンプ』で連載され、第2部「学校編」は『少年ジャンプ+』にて連載予定となっている。2021年6月時点で、コミックスの累計発行部数は1100万部を突破、2021年には小学館漫画賞(第66回)を受賞している。
2020年12月にテレビアニメの制作が発表され、2021年6月28日にはアニメのティザーPVが公開された。すると即座にTwitterでトレンド入りを果たすし、PVの動画再生回数は、7月7日時点ですでに720万回を突破している。
ティザーPV公開で海外アニメファンも反応
少年漫画に詳しい30代ライター・Aさんは、アニメが着火点となり『チェンソーマン』は国内外で大ヒットするのではないか、と分析する。