国内

「自公以外」トレンド入りに自民党議員「しょせんネットの声だろ」

西村康稔

“西村発言”にも批判続出(時事通信フォト)

「当店はしっかり感染防止対策をしています。不公平な『緊急事態宣言』には断固反対します。秋の総選挙では、自民党と公明党以外に投票します。お客様もご協力ください」──こんなポスターが、Twitterを中心に拡散されている。Twitterでは「自公以外」がトレンドワード入りし、このポスターの画像が数多くリツイートされている。

 きっかけは、4度目となる東京都への緊急事態宣言の発令決定だった。その報道を受け、7月8日の昼ごろ、元日本マイクロソフト社長・成毛眞氏はFacebookでこう綴った。

〈緊急事態宣言は8月22日までか。しかし政府はワクチンをまともに配れない、オリンピック観客数などはいまだに決めれない。もはやグダグダなのだから、秋の総選挙は都議選以上の波乱が起こるだろう。とりわ政党名を書く比例代表区で自民党は大崩れするのではなかろうか。それに乗じて東京の飲食店は統一ポスターを用意するべきだ〉

 成毛氏の呼びかけをもとに、堀江貴文氏が講師を務める「堀江政経塾」が製作したのが、件のポスターである。

 その夜には、政府の要請に応じず酒類の提供を続ける飲食店に対し、「取引金融機関から順守の働きかけを行なっていただく」とした“西村発言”が問題となった。西村康稔経済再生担当相のこの発言をめぐっては、飲食店だけではなく金融機関からも批判の声があがり、1日で撤回に追い込まれている。

 オリンピックは開催を強行するのに、一方では飲食店を狙い撃ちにする政府の矛盾した政策には数多くの怒りの声が上がっている。そうした国民の憤りが、「自公以外」というキーワードとなって拡散しているのだ。

 自民党参院議員の40代政策秘書は、こうした状況に強い危機感を示す。

「先日の都議会議員選挙でも、自民党は大敗を喫した。これまでのコロナ対策へのお叱りだと受け止めてはいる。秋の衆院選でも、同じように自民党に厳しい審判が下されるでしょう。“自公以外”という言葉が若い有権者の間で広がっていくのは本当に厳しい……。

 しかし、若手の秘書仲間の中ではこうしたネットの声には敏感になっている人も多いが、議員の間ではそうではないのも実情。実際、この言葉がトレンドワードに入っていることを先生(議員)に伝えたところ“しょせんネットの声だろ”と気にもしていない様子だった。以前からネット世論は気にしない先生だし、(この議員が所属する)参議院の選挙はまだ先で自分が落選するわけではないから、他人事なのかもしれないが……」

関連記事

トピックス

気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
副作用でEDリスクのある薬(イメージ)
《副作用を知らずに服用しているケースも》“飲み続けるとEDになるリスクがある”97の薬の実名リスト 降圧剤、糖尿病、胃薬、解熱鎮痛薬など
週刊ポスト
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン
六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
《司忍組長の「山口組200年構想」》竹内新若頭による「急速な組織の若返り」と神戸山口組では「自宅差し押さえ」の“踏み絵”【終結宣言の余波】
NEWSポストセブン