東京では4度目となる緊急事態宣言が出され、どうやら今年も“楽しめない夏休み”となりそう。そんな中でせめても気晴らしになるのが宝くじだ。7月13日からサマージャンボ宝くじが発売されるが、今回の宝くじでは何を狙うべきか──。ニッセイ基礎研究所主席研究員の篠原拓也氏が考察する。
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新型コロナのワクチン接種が進んでいるが、デルタ株(インド型)などの変異株の拡大もあり、コロナ禍の収束は見通せない。東京では再び緊急事態宣言が発令され、さまざまなイベントが観客数の制限や、無観客に追い込まれている。その分、エンターテインメントとして、宝くじへの注目度が高まってくるだろう。
7月13日に発売されるサマージャンボ宝くじは、最高当せん金が1等前後賞合わせて7億円と高額だ。この7億円という金額は、5つあるジャンボ宝くじのなかでも、年末ジャンボの10億円に次ぐもので、まさに宝くじの“夏の陣”が、これから盛況を迎えるといったところだろう。
今回のサマージャンボ宝くじには、昨年から変更されている部分もある。その変更点をみながら、今年は何を狙うべきか考えてみよう。
サマージャンボ宝くじには、他のジャンボ宝くじと同様、「ジャンボ」と「ジャンボミニ」の2つがある。「1等前後賞合わせて7億円」のうたい文句で販売されるのは、サマージャンボだ。これに対して、サマージャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて5000万円となっている。
それでは、サマージャンボは昨年と比べて何が変更となったか。主な変更点は5つあげられる。