7月場所初日、進退を懸けていた横綱・白鵬を土俵際まで追い詰めながら、最後は投げの打ち合いで惜敗した小結・明生(26、立浪部屋)。高安、御嶽海の両関脇を破るなど千秋楽に勝って8勝7敗で新三役の座を守った。巡業の申し合いでは最も稽古をする力士として知られ、正攻法の取り口と土俵際の粘りで土俵を盛り上げる力士のひとり。
そんな明生について、7月27日発売の『女性自身』が人気女優・有村架純(28)との“交際情報”を報じたことが、騒動となっている。〈有村架純 新小結・明生と「かわいがり愛」〉との見出しで報じた同誌は、立浪部屋関係者の証言として、部屋の親方(元小結・旭豊)が芸能関係者との付き合いが多いことから、2人の縁が生まれて連絡を取り合う仲になったとの情報を報じた。明生は同誌の直撃に対し、「ずっと昔から有村さんのファン」「でも、まだお会いしたことはない」「結婚? そうなった、ホントにすごいことじゃないですか(笑)」と答えていた。同誌の発売後、有村の所属事務所は「全くの事実無根であり、法的措置を取る予定」「相撲界の方とは全く面識はなく、連絡を取ったことも、コメントをしたこともございません」とのコメントを出す事態となっている。
明生にとっては、“週刊誌ネタ”となるのは初めてのことだ。
「奄美大島から15歳で入門したたたき上げ。初土俵となるはずの2011年3月場所が八百長メール事件で中止となり、直後には東日本大震災で日本中が混乱するなかで、相撲人生が始まった。地道な稽古を続けてきたがケガにも悩まされ、十両に昇進したのは5年後だった。十両から2年かけて幕内に上がったが、左上腕二頭筋部分断裂で十両に転落。そのケガも克服して再入幕し、勝ち越しを続けている苦労人です。四股で高く上がる足、勝負後に深々と頭を下げる姿が相撲ファンから好かれている所以です」(相撲担当記者)
真面目な性格だというから、明生は騒動をどのように受け止めているのだろうか。師匠の立浪親方に、直接確認した。
「いろんなところから記事を見て電話が掛かって来ているみたいで、本人(明生)もなぜこんなことになったのかと苦笑いしています」