「不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」。横綱昇進伝達式(7月21日)で、照ノ富士はこのように口上を述べた。これまで両膝のけがや内臓疾患に苦しめられ、2010年3月場所では下から2番目の序二段にまで番付を落とした。
しかし、7年前に母国・モンゴルで出会った最愛の妻・ドルジハンド夫人と師匠・伊勢ヶ濱親方(61才)の支えで奮起。ドルジハンドさんとは富岡八幡宮(東京・江東区)で今年2月に挙式した。「復活するきっかけになったのは、やっぱり奥さんのおかげだなと思ってます」と笑顔いっぱいに話した。そして今年5月の夏場所で大関復帰。今場所でも14勝1敗の好成績を収め、横綱に昇進を果たした。
「これ以上何も言うことはない」。師匠に、こう言わしめた奇跡の横綱昇進。照ノ富士は師匠について「いちばんの支えになりました」と感謝の言葉を述べた。さらに、妻・ドルジハンドさんは妊娠中で、もうすぐ出産予定だとか。幸せパワー全開で9月場所は優勝を誓う。
※女性セブン2021年8月12日号