7月23日に開幕し、序盤から日本代表選手のメダルラッシュとなっている東京五輪。日本中が沸き返るこの国際的祭典には、令和皇室の新たな「門出」という側面もある。とりわけ、外務省職員として働いた経験をお持ちで、英語も堪能な雅子さまは外交面でのご活躍も期待されていたが、それは叶わなかった。
「美智子さまは、御代がわりの前から“東京五輪は令和の皇室を世界にお披露目する大切な機会”とのお考えをお持ちだったようです。雅子さまもそれはご存じで、だからこそ“ホスト国の皇后”としての責務を果たすため、体調管理に努めてこられたと聞いています」(皇室関係者)
しかし、最終的に雅子さまが出された結論は、五輪の“全欠席”だった。そこには「国民に寄り添う皇后」としての葛藤があった。
「名誉総裁である陛下はさまざまな行事に出席し、しかるべき役割を果たさなければなりません。ですが、雅子さまはそうした役職にお付きではない。それならば、国民感情に配慮して、できる限り表に出ない方がいいとお考えになったのではないでしょうか」(官邸関係者)
「ワクチン接種」を取ってみても、両陛下のお考えがうかがえる。陛下が1回目のワクチンを接種されたのは、7月6日のこと。
「接種間隔を考えると、2回目の接種は開会式までに間に合わない、遅すぎるスケジュールです。万全の態勢で開会式を迎えられるよう、政府は陛下に早くからの接種を強くすすめたはずです。しかし、ワクチンの供給が遅れ、国民にワクチンが充分に行き渡らない中で、ご自分だけが優先的に接種されることをお認めにならなかった。陛下は“国民に寄り添う皇室”であることを、何より重要視されているのです」(宮内庁関係者)
そうした陛下の思いを、雅子さまも共有されている。
「雅子さまは現在57才。60才以下の国民の多くがワクチン接種は未完了の中、ご自分だけ優先して接種されたとも考えにくい。さらに、いま打てば “五輪のために優先的にワクチンを打った”という疑念を抱かれかねません。そうしたことから、雅子さまはまだワクチンを打っておられないとみる向きもあります」(前出・皇室関係者)