ゲリラ豪雨も多い夏。雷が発生すること少なくない。雷による死亡事故は毎年数件発生。7月11日には滋賀県で男性(47才)が亡くなっている。死亡率70%といわれる落雷事故から身を守るためには、どうすればいいのだろうか。
屋外で雷に遭ったら
雷で最も危険なのは、運動場やゴルフ場、海岸、田んぼなどの周囲が開けた平坦地。たとえ遠くであっても雷鳴が聞こえたら危険信号。聞こえる範囲すべてに落雷の可能性があるため、すぐに建物や車の中に避難することだ。日本防災士会常務理事の甘中繁雄さんはこう話す。
「避難できる場所が近くにない場合は、身をかがめて低い姿勢になり、くぼ地などの低い場所に移動すること。大きな木や電柱に近づいたり、建物の軒下にいると、そこに落ちた電流が体に伝わり、けがをする可能性があります。
また地面に寝そべると、落雷した電流が体全体に流れ、リスクが高まるので、これも厳禁です」
木に近づきすぎると側撃雷(そくげきらい)を受ける可能性がある。木のてっぺんから45度、幹から4m以上離れた場所が比較的安全。万が一の被害を最小限にする「雷しゃがみ」のポーズで、雷が通り過ぎるのを待とう。