緊急事態宣言のさなか、東京・大井町のスポーツ施設の一角に人だかりができていた。そこには日本ソフトボール界不動のエース・上野由岐子(39)の姿が!?
実はコレ、複合型スポーツエンターテインメント施設『スポル』の敷地内にある、「上野の球が打てる」特別なバッティングセンター。東京五輪でソフトボール日本代表が金メダルを獲得して以降、客が殺到しているという。
「投球マシンに上野投手の映像が投影され、最速110km/hのソフトボールの球がリアルな軌道で投じられるので、まるで彼女と対戦しているような気分になります。上野投手の得意な浮き上がるようなストレートも完全に再現されている。ボールも投手までの距離も全てソフトボール仕様のバッティングセンターは貴重で、現役のソフトボール選手が来ることもあります」(常連客)
『スポル』は東京五輪に向けて各種目を体験できるスポットとして、3年前にオープンした。上野投手と宇津木麗華監督(58)をスペシャルサポーターとするソフトボールの他にも、サーフィン、アーチェリーなどの体験もできる。
優勝を決めた直後の週末に訪れると、現場には親子連れやカップル、大学生などが詰めかけていた。都内在住の新卒社員男性が興奮気味に語る。
「テレビで優勝の瞬間を見て、いても立ってもいられなくなりました。五輪会場には行けなかったけど、ここで上野投手と対戦できて嬉しいです」
京都大学で硬式野球部だった『週刊ポスト』新入社員Mも挑戦。
「球筋が野球とは異なり、110km/hが実際の球速以上に速く感じられて空振りを連発してしまいました。上野投手のフォームにもタイミングが合わなくて。20球挑戦して、ヒット性の当たりは3本しか打てませんでした」
エースはここでも強かった。
※週刊ポスト2021年8月20日号