コロナ禍で各国首相が来日を取りやめるなか、G7首脳で唯一東京五輪開会式に出席したフランスのエマニュエル・マクロン大統領。翌7月24日には、菅義偉・首相との首脳会談を行なったが、同時に、日本の人気漫画家やクリエイターたちと面会していたことが判明し、大きな話題を呼んでいる。
マクロン大統領は首相官邸で人気SF漫画『AKIRA』の作者・大友克洋氏や人気ゲームシリーズ『DARK SOULS』の生みの親であるクリエイター・宮崎英高氏、人気ファンタジー漫画『RAVE』や『FAIRY TAIL』の作者である漫画家の真島ヒロ氏と面会。大ファンだという漫画『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎氏と会うことは叶わなかったものの、尾田氏から直筆のイラストをプレゼントされたことを、複数のメディアが報じている。
フランス大統領と、日本漫画界のビッグネームたちとの交流に、ネット上では「日本のコンテンツに敬意を表してくれる大統領に感謝」「漫画家が“国賓扱い”になるなんて!」「日本の漫画アニメ界の革命の年になるかも!」という喜びの声が上がった。
だが、その裏ではマクロン大統領と在日フランス大使館との間に、熾烈な攻防があったという。
「マクロン大統領は、漫画『鬼滅の刃』にご執心で、来日前には、大統領側から在日フランス大使館に“菅総理よりもまず『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴氏に会わせてほしい”との要望がありました。しかし、吾峠氏は多忙の上に表舞台に出ることを避けていることで有名。大使館から、面会は難しいと伝えると、“じゃあ、『進撃の巨人』の作者(諫山創氏)はどうか”と言う。“とにかく、日本の人気漫画家に会いたい”という希望を叶えるため各所との交渉を繰り返し、大使館は相当疲弊したそうです」(外務省関係者)