東京五輪のテレビ中継で、選手とともに注目を集めている人たちがいる。五輪メダリストで、今大会では解説者を務める美女たちだ。
「あれ、すごく綺麗になってる…?」──卓球の解説者としてテレビに登場した美女に、そう驚いた人も少なくないだろう。2012年ロンドン五輪卓球女子団体銀メダリストの平野早矢香さん(36)だ。
8月5日、卓球女子団体決勝で日本が銀メダルとなった直後、NHKのテレビ中継に出演した平野さんは「中国を本当の本当の本気にさせたという試合でしたので、選手たちに拍手を送りたい」と涙が止まらない様子で語った姿も話題になった。
選手時代は“卓球の鬼”と呼ばれた彼女だが、短かった髪の毛はセミロングになり、柔和なアナウンサーのような雰囲気だ。ノンフィクションライターの柳川悠二氏が語る。
「選手時代の平野さんは卓球に古武術を取り入れていて、ロンドン五輪でも武士のような鬼気迫る姿で戦っていたのが印象的でした。現役引退後はがらりと雰囲気が変わって、解説者として五輪の会場に来ている時も、すれ違う記者たちに対してもにこやかに『お疲れ様です』と挨拶するので、現役時代のイメージとまるで違うと話題でした」
現役時代に“野獣”の異名をとった2012年ロンドン五輪柔道で金、2016年リオデジャネイロ五輪柔道で銅メダルの松本薫さん(33)も、解説者としての“キャラ変”に注目が集まった。
7月27日の柔道女子57キロ級の3位決定戦で銅メダルを獲得した芳田司選手へのインタビューでは、「ごめん、インタビューじゃなくなっちゃうね」と声を震わせて選手の心情に寄り添った。