五輪開催で世界中から注目された東京。本来であれば、観光地や飲食店は海外からの観光客であふれるはずだった。コロナ禍で思い描いていた通りの歓迎はできなくなったが、三浦百恵さん(62才)は“おもてなしの心”と、ある競技への思いを作品に込めていたという──。
「五輪史上、いちばん地味な開会式だった。日本人は“ワビサビ”の精神を伝えたかったのだろう」
皮肉たっぷりにそう評する外国人が続出したほど、“控えめ”な幕開けだった。開会式の4日前、過去のいじめに関する発言が発端となり、音楽担当の1人だった小山田圭吾(52才)が辞任。続いて、演出に携わった元お笑いコンビ「ラーメンズ」の小林賢太郎(48才)もホロコーストをジョークにしたコントが問題視され、前日に解任された。当日まで苦難の連続だっただけに、内容よりも無事終えたことを安堵する声もあったが、やはり諸外国の目は厳しかったようだ。
多様性を意識したという今回の開会式。2182発の花火が夜空を彩り、真矢ミキ(57才)が棟梁役を演じた木遣り唄のパフォーマンスが登場した。
「ドローンが地球儀を形作る演出など、予行演習の様子が近隣住民に目撃され、SNS上で事前に“ネタバレ”してしまうなどのトラブルもあったなか、一切情報が漏れなかったのが、ピクトグラムの演出でした。限られたスタッフのみで行う小規模なスタイルだからでしょう」(スポーツ紙記者)
ピクトグラムの演出は、3人のパントマイムアーティストが、体を使って全競技のピクトグラムを表現するというもの。「地味なのに、なぜか開会式の中でいちばん印象的だった」などと、高評価だという意見も多く、このパフォーマンスを再現した動画をインターネット上にアップする人が続出するなど、話題を呼んだ。
一方、まったく別の視点からこのピクトグラム演出に興奮していた人たちがいる。山口百恵さんのファンだ。
「びっくりしましたよ! だって開会式のずっと前に、百恵さんはあの作品を制作していたんですから。もしかしたら百恵さんは、ピクトグラムが大会で話題になることを“予知”していたのかな、なんて思ってしまいました」(百恵さんのファン)