かつては犬猿の仲だと言われていた“嫁と姑”だが、最近はその関係性も変わってきているという。『女性セブン』読者による「女性セブン倶楽部」会員(全国の10~80代既婚女性)1088人が回答したアンケート(実施期間2021年7月8~14日)によると、「嫁と仲良し」だというの姑は82%、「姑と仲良し」だという嫁は72%という結果になった。つまり、多くの“嫁と姑”が仲良しだというのだ。
嫁姑関係がよくなった理由の1つには、同居率の低下が挙げられると、世代・トレンド評論家の牛窪恵さんは言う。姑と同居している割合は、5年前と比べて12.8%減の13.2%にまで減っているのだ(※)。
(※/国立社会保障・人口問題研究所 2018年社会保障・人口問題基本調査第6回全国家庭動向調査結果の概要 2019年9月13日公表)
「一緒に暮らしていなければ、お互いの欠点に目をつぶっていられます。かといって、完全に連絡を断つかというとそうではありません。バブル経済崩壊後の’00年代以降、共働き世帯が増えたことで、孫を姑に預かってもらうという、お互いに利益のある関係性が築けるようになったのです」(牛窪さん)
さらに、スマホの普及で、義実家に行かずとも交流しやすくなったのも大きいという。“家に仕える”という価値観が薄れたいま、程よい距離感を保てるようになったのだ。
ここで、前述のアンケートから、「お嫁さんと仲良しです」だという姑の声と、「お姑さんと仲良しです」という嫁の声を紹介しよう。
「お嫁さんと仲良しです」という姑の声
「欠点の多い息子と結婚してくれ、孫まで産んでくれた。ありがたい」(58才・主婦)
「『お義母さんの味付けが好きなので、料理教室に通うよりお義母さんに教わりたい』とエプロン持参でわが家に通うように。かわいくて仕方ありません(54才・主婦)
「何をプレゼントしても満面の笑み+両手で受け取ってくれるやさしいお嫁さんです」(56才・主婦)
「私の好みの色をリサーチして自分では買わない高価な服を選び抜いてプレゼントしてくれる。実の娘よりやさしい」(68才・主婦)