東京五輪でメダルラッシュに沸いた日本柔道。メダリストのなかには、パワースポットとされる神社に通っていた選手もいたという。金メダリストたちゆかりの神社を3つ紹介する。
海外遠征に持っていく勝御守
【兵庫県/三石神社】
五輪史上初となる、兄妹同日金メダルを実現させたのは阿部一二三(24才)と阿部詩(21才)。
“兄妹で東京五輪金メダル”を目標にしていた2人が、初詣などの節目に必ず参拝し、絵馬を奉納してきたのが、地元・兵庫県神戸市の三石(みついし)神社だ。
「阿部家は当社の氏子地域にあり、氏神様と氏子さんの関係で、初詣の際にはご家族5人で参拝されています。兄妹揃って絵馬を納めるようになったのは、5年前から。初詣でお会いしたときには『応援しています』と声をかけさせていただいています」(禰宜・小林義典さん)
今年の初詣では、兄・一二三が「最高に輝く!」、妹・詩は「東京五輪優勝 自分に勝つ!」と書いた絵馬を奉納している。
同神社は朝鮮からの侵攻を防いだとされる神功(じんぐう)皇后を祭る。いわば勝負の神様だ。詩はこの神社の勝御守を海外遠征に持っていっているおかげか、対外国人選手に実力を発揮し、48連勝を記録したこともあるという。