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TBS・張本勲氏の女子ボクシング蔑視問題 山根明・元会長の見解

山根明氏

日本ボクシング連盟第12代会長の山根明氏

 東京五輪ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手(20)について、『サンデーモーニング』(TBS系、8月8日放送)に出演していた張本勲氏(81)が「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね」「どうするのかな、嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」と発言した問題が、引き続き物議を醸している。

 日本ボクシング連盟がTBSに抗議文を送付し、TBSでは連盟に謝罪文を送っていたが、ネットでは大炎上が続いていた。翌週となる15日の放送では、張本氏が登場するスポーツコーナーの前に、アシスタントの唐橋ユミアナが経緯を説明し、「不快に思われた関係者の皆さま、そして視聴者の皆さま、大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。リモート出演した張本氏は「言い方を間違えて反省しています。以後気をつけます」と短く淡々と話すのみで、その“5秒謝罪”に再びネットは炎上した。
 
 そんな張本氏に対して、あの“男”が口を開いた。日本ボクシング連盟第12代会長の山根明氏(81)だ。サングラスにハットのお馴染みのスタイルでこう語る。

「張本さんはボクシングが嫌いな人じゃないことは聞いています。それだけに、最初に聞いた時は不愉快でした。20年前に女子ボクシングを日本に持ち帰ったのはこの山根です。AIBA(国際ボクシング協会)のアンワー・チョードリー会長(故人)から“将来、女子ボクシングも五輪参加を目指す。日本も強化を目指しなさい”ということで、資料を受け取ってきたのが最初でした」

 今回、金メダルを獲得した入江選手は、AIBA女子ユース選手権に初めて選ばれた時に山根氏に手紙を送っている。手紙は「なかなか経験することの出来ない国際大会という大きな舞台に立たせていただくことに感謝を忘れず、精一杯メダルを目指して頑張ります」などの感謝を述べる内容だったという。

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