お笑いコンビ・雨上がり決死隊が、8月17日をもって解散することが事務所から発表された。宮迫博之は2019年6月に、過去に反社会的勢力の忘年会に事務所を通さない闇営業の形で出席していたことが発覚し、2019年7月に吉本興業との契約を解消。なかなか地上波テレビ復帰は叶わずついにコンビ解散となった。蛍原は引き続き、吉本に所属したまま活動を続けていくという。今夜20時にABEMAと吉本興業の公式YouTubeチャンネルで、「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」が配信され、そこで本人たちの口から経緯などが報告される。
宮迫にとって、『アメトーーク!』へのカムバックは悲願だった。YouTuberとして活動しつつも「最初のテレビ復帰は『アメトーーク!』」と公言し、1月30日に公開したYouTube動画では、「テレビ関係のところから頂いたオファーを『アメトーーク!が最初なので』と全てお断りしていた」と明かしていた。当該動画では、「オファーがあるものに関しては、今後引き受けていこうかな」と方針転換を宣言した上で、「もちろん最終目標は、『アメトーーク!に戻る』『相方の横に座る』」と強調していた。
宮迫がいない間も、相方の蛍原徹は冠番組『アメトーーク!』(テレビ朝日)を守り続けた。一時は番組存続も危ぶまれたが、むしろ「宮迫がいなくなってからの『アメトーーク!』のほうが好き」という視聴者も少なくないようだ。
ネット上では「若手芸人がのびのびトークするようになった」「イジリが減ってテーマが深堀りされるようになった」と好評で、蛍原体制によって近年注目される“優しい笑い”のテイストに自然と近づいたということかもしれない。「生きづらい芸人」「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」など、芸人たちの人間性そのものに焦点を当てる企画が絶賛されている。
蛍原は「文句や悪口を言ったのを聞いたことがない」と芸能界でも人柄の良さで有名だ。宮迫不在の『アメトーーク!』について語った際も、愚痴をこぼすどころか、「やっぱり迷惑かけてるわけやんか。スタッフの方にも、ゲストの方にもそうやし。必死で何とかやらなあかん。何とか盛り上げないとって。でもやっぱりな~んもでけへんな。俺」「ほんまに周りの人のおかげ」と周囲の人々への感謝を口にしていた(テレビ東京『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』2月23日に放送された回での発言)。
愛されキャラという点では、芸人随一。ピンになった蛍原をサポートする人々は数多くいそうだ。