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岐阜県多治見市vs静岡県浜松市 市民も熱くなる「日本一暑い街」戦争

岐阜県多治見市と静岡県浜松市で“暑い”戦い(写真は多治見市)

岐阜県多治見市と静岡県浜松市で“暑い”戦い(写真は多治見市)

 うだるような暑さが続く日本列島。35℃を超える地域も多く見られるなか、岐阜県多治見市では8月8日、今年全国初の40℃超えとなる40.6℃を記録した。多治見市に住む60歳男性がうちわを扇ぎながら語る。

「いやー毎年暑いですけど、今年は特に肌を刺すような日差しでほんとキツいですよ。今年こそは“暑さ”で金メダルを獲りたいね(笑)」

 多治見市民がこう気炎を上げるのには、「暑い街」としての矜持があるからだ。

 2007年に国内観測史上初となる40.9℃を記録して以降、多治見市は駅前に温度計を設置して、「日本一暑い街」を売りに地域興しをしてきた。

「駅前では記録にちなんで4と9が付く日はご当地ゆるキャラの『うながっぱ』がうちわを配ってくれます」(前出・多治見市民)

 しかし、過去3年は40℃を超える日はなく、2020年には静岡県浜松市が国内最高気温タイとなる41.1℃を記録した。

 久々の記録奪還の可能性に別の多治見市民も、

「みんな温度計を見て『もっと上がれ!』って言っていますよ。浜松はたまたまフェーン現象で記録を出しただけ。今年は45℃ぐらい出したい」

 と燃え上がるが、浜松市民も負けじとこう語る。

「浜松のような都会のコンクリートの上のほうが暑いに決まっています。それでいてこちらは湿気があってじめっとしている。駅前のご当地ゆるキャラ『家康くん』像がうちわ持っているくらいですからね(笑)」(40代男性)

 ヒートアップする両市民。役所も気合いが入る。多治見市の産業観光課が語る。

「自然現象なので、他市が超えたからといって負けたとは特に思っていません。うちは暑さよりも“暑さ対策”に積極的です。おもてなしも“あつい”です(笑)」

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