日本中が沸いた17日間の東京五輪が閉幕。振り返ってみると大会史上最多の58個のメダルを獲得した功績とともに、選手たちから発された多くの“名言”や“迷言”があった。話題になった言葉たちをその選手の名場面とともにプレーバック。
●卓球 水谷隼選手(32才)、伊藤美誠選手(20才)
「これまでのすべてのリベンジができた」(水谷)
「12才差でもいいペアだと思います」(伊藤)
12才差の年の差ペアが、卓球大国・中国ペアを破り大金星。試合後、伊藤に抱きつきに行った水谷に少し困惑していた伊藤の姿が話題を呼んだ。
●競泳 瀬戸大也選手(27才)、萩野公介選手(27才)
「メダルは取れなかったが、それ以上に幸せな時間を過ごせた」(瀬戸)
「神様がくれた贈り物としか思えない」(萩野)
長年、日本競泳界を引っ張ってきた2人。瀬戸は大会序盤から調子が上がらず、決勝まで進めたのは、個人メドレー1種目だけ。しかし、萩野は涙を浮かべながら瀬戸と決勝で一緒に泳げることを喜んだ。
●サーフィン 五十嵐カノア選手(23才)
「海の神様ありがとう」
世界最高峰の大技を見事に決めて一躍、サーフィンが注目の的となった。決勝では、大しけでいい波がこない中でも懸命な演技を見せてくれた。
●競泳 池江璃花子選手(21才)
「リレーメンバーに選ばれて決勝に残れて本当に幸せ」
白血病で一時は、出場すら危ぶまれたが奇跡の回復で東京五輪出場にこぎ着けた。結果は振るわなかったが、泳げる喜びを噛みしめ、次のパリ五輪を見据えていた。
●サッカー 久保建英選手(20才)
「今までサッカーだけやってきて、 こんな悔しいことってない」
幼少からスペインの名門・バルセロナに入団。天才と言われ続けた彼が、人目もはばからず大号泣。悔しさをバネに今シーズンの大活躍を誓う。
●体操 内村航平選手(32才)
「僕はもう主役じゃない」
五輪2連覇中のレジェンドが、まさかの予選敗退。次の世代へと道を譲っていく発言も飛び出し、ひとつの時代は終わりを迎えた。
●体操 橋本大輝選手(20才)
「本当に人生でうれしい瞬間って、一番表せない」
個人総合と鉄棒で金メダル2個を獲得し、“次の内村航平”との呼び声も。パリ五輪では日本体操男子悲願の金メダルを目標に走り続ける。
●ソフトボール 上野由岐子選手(39才)
「最後まで諦めなければ夢は叶う」
名将・宇津木麗華監督(58)に「投げていただいている」と言わしめたほどの大エース。今大会で女子ソフトボールは消滅するが、偉業は色褪せることはない。