フリーアナウンサー・新井恵理那(31)の快進撃が止まらない。月~金曜日は『グッド!モーニング』(テレビ朝日)、土曜日は『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS)と日曜以外は生放送に出演しており、さらにバラエティ番組でもレギュラーを複数抱えている。まさにテレビに出ずっぱりな状況で、2021年上半期の番組出演本数は堂々の201番組だ(ニホンモニター株式会社の発表)。
新井が愛される理由は、「ちょっと変」なところにあるのではないだろうか。8月16日に放送された『霜降りミキXIT』(TBS)では、就寝時にふんどしを愛用していることを明かした。さらに番組放送後には、「マイふんどし」の写真をInstagramに投稿。人気女子アナがお気に入りの下着写真を披露したとは刺激的な話だが、ふんどしというのにクスッとさせられる。
また、7月17日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』の楽器演奏チャレンジ企画では、ちくわを吹く“ちくわ笛”に挑戦した。新井の公式YouTubeチャンネルでは、その2週間にわたる練習風景を公開しており、新井が必死に特訓すればするほど笑いを誘う。なかなか成果が出ず、諦めたような表情でちくわを食べてしまう姿もおかしい。そんな猛特訓のかいがあって、初めて音が出たときは思わず嬉し泣きしていた。
ペットのブルーボタンインコ「ラピス」の溺愛ぶりも有名だ。〈愛しすぎてよだれ出てきます笑 もちろん食べないよ。笑〉(8月15日のInstagram投稿より)といった独特の言い回しから、心の底から“ラピちゃん”を愛していることが伝わってくる。
「ミス青山学院大学2009」のグランプリに選ばれた美貌の持ち主でありながら、新井にはどこかツッコみどころのようなものが存在する。だからこそ、ストレートなかわいさ、きれいさよりも、さらに幅広い層から好感を持たれるのかもしれない。「あざとかわいい」のは間違いないが、少し言動が変化球。これは、言わば「ネオあざとい」と言ったところか。
とはいえ、新井は単なる天然キャラではない。ブレイク前、仕事がゼロで苦悩した経験もあった。ノースキャンダルを貫いているのも、現在の活躍が決して当たり前のものではないことを肝に銘じているからだろう。かつてインタビューでは、〈目の前の仕事を頑張らないと次はない。今も、平均台の上をずっと歩いているような心境です〉と真摯に語っていた。「安心して推せる」というのも、新井が人気の理由のひとつかもしれない。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)