昨年7月にタイで世界初公開されたトヨタ自動車の新型SUV「カローラクロス」。日本仕様車も発売間近と見られ、早くも話題となっているが、ここのところ立て続けにSUV車種を発売してヒットを飛ばしているトヨタ。今回のカローラブランドでもその波に乗ることができるのか──。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。
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いま、ネットなどでしきりと噂になっているのが、トヨタの新型SUV「カローラクロス」の発売です。「カローラクロス」とは、名前からもわかるように「カローラ」シリーズのバリエーションとなるSUVです。
日本では、まだ発売されていませんが、タイではすでに昨年(2020年)の7月に発売が開始となっています。そのときのトヨタのリリースには「今後、順次、導入国を拡大してまいります」とあることから、日本での発売が大いに期待されているモデルです。
RAV4、C-HR、ヤリスクロスとの「サイズの違い」
では、そんな「カローラクロス」は、どのようなクルマなのでしょうか。
まず、使われているプラットフォームはTNGA「GA-C」と呼ばれるもの。「プリウス」や「カローラ」、そして「C-HR」が同じプラットフォームを使っています。
サイズは、全長4460×全幅1825×全高1620mm。昨年に発売開始された「ヤリスクロス」よりはっきりと大きく、上のクラスのプラットフォームを使う「RAV4」よりも小さいというサイズ感です。同じプラットフォームの「C-HR」と比べると、「カローラクロス」のほうが若干大きめになっています。パワートレインは、1.8リッターのガソリン・エンジンと同排気量のハイブリッドの2種。
そして特徴は「お客様の期待を超える“車格感(外観)”と“使い勝手の良さ”を備えていること」とトヨタは説明しています。さらに上質な走りと快適な乗り心地、広々とした室内と荷室。そのうえ、最新の運転支援システムも備わっており、「快適・便利・安心」を追求しているとか。言ってしまえば、全方位的に隙のない、優等生的なクルマと言えるでしょう。