スポーツ

羽生結弦 盟友・内村航平の現役続行宣言が背中を押し、五輪出場決断か

悪戦苦闘した3月の世界フィギュアでの映像に羽生の寛大対応

北京五輪へ出場決断か(GettyImages)

「被災地を含めて、いまコロナの状況が大変だと思いますし、少しでもいろんなかたがぼくの演技を見て、前を向くきっかけになったらと思います」

 8月22日、『24時間テレビ44 想い~世界は、きっと変わる。』(日本テレビ系)に出演した羽生結弦(26才)。東日本大震災から10年という節目に披露したスペシャルアイスショーには、多くの人たちへの感謝とともに、自らが滑り続けることへの決意が込められているようだった。

 彼が選んだ1曲目は『ホワイト・レジェンド~白鳥の湖~』。震災後に初めて観客の前で滑った特別な曲だ。そして2曲目は『花になれ』。こちらは2012~13年シーズンのエキシビションナンバーで、

「この歌詞は震災以降、羽生選手がずっと大事にしていたもの。ぜひ10年目の今年に、と選んだようです」(フィギュアスケート関係者)

 会場は、羽生が練習中に被災した「アイスリンク仙台」。1曲目を滑り出したのは、番組のなかで「(震災のとき)あの赤い線のあたりにうずくまっていた」と語ったまさにその場所だった。

「羽生選手はこのアイスショーのために新しい衣装を用意。肩に仙台市と縁の深い見事な藤の花があしらわれているもので、彼がいかに仙台に心を寄せているかがあらわれているデザインでした。

 今回は生中継ではなく収録でしたが、1曲目を滑り出したとき、会場の時計の針が、震災が起きた日付の数字である3時11分を指していたとも囁かれています」(前出・フィギュアスケート関係者)

 羽生の10年の祈りを込めた舞に、多くの人が勇気づけられた。一方で、羽生自身も勇気づけられるメッセージを受け取っていた。

「番組では、平昌五輪で金メダルを獲得しながらも“被災地のために何もできていない”という無力感に苛まれていたという羽生選手が、2015年に仮設住宅で避難生活を送るおばあちゃんたちが開いている裁縫教室を訪れたときの様子も放送されました。大歓迎を受けた羽生選手は、自分のスケートが被災者の活力につながっていることを実感し、心からの笑みを浮かべていました。

 今回は、そのときの被災者のかたがたが登場し感謝のメッセージを送った。羽生選手は本当にうれしそうで、自分が滑ることの意味を改めて実感したようでした」(テレビ局関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン