コロナ禍による巣ごもり需要の増大で、各業界の著名人が次々とYouTubeに進出している。今やタレントはテレビだけではなく、配信の世界でも強い存在感を放てるかが、安定した人気を得られるかの分かれ目となっている。
女性タレントの中にはこれまでタブーとされてきた「すっぴん」を晒し、「モーニングルーティーン」など半プライベートな日常を見せる人もいる。YouTuberを兼ねる女性タレントがどんどん増えるなかで、どのように“違い”を演出するかも重要になってきた。
「いかにセルフプロデュースする力があるか、そして視聴者に楽しんでもらえるネタを持っているかで差がつく時代になったと考えています」
そう話すのは、フリーアナウンサーであり、自身が経営する芸能事務所「生島企画室」の所属タレントが次々とYouTube界に参入している生島ヒロシ氏だ。とりわけ大切なのは“演出”ではなく“ハプニング”だという。
「たとえば優木まおみ(41)の『MAOMI CHANNEL』は、基本的には女性向けにピラティスとオリジナルエクササイズ「マオビクス」を紹介したりしているが、思わぬところでドキッとするようなシーンが入ったりして、男性のチャンネル登録者も多いようです。テレビだと演出する必要のあるお色気が、YouTubeだと自然になる。そういうハプニングの中に、彼女たちの個性や魅力が詰まっているんです」
優木の『MAOMI CHANNEL』では、寝ぼけ眼の表情で登場し、パジャマ姿のままストレッチしたり、朝のスキンケア、子供たちへの朝食作りなどの様子を流した「モーニングルーティーン」動画が25万回の再生数を記録している。
「あとは、5人産んでもスーパーボディを維持する59歳の『骨盤ネジ締め』エクササイズインストラクターであるYUKA先生の動画は必見ですよ。尿漏れが気になるようになったり、体型が崩れた人のために、内側から綺麗に見た目を格好よくするエクササイズです。日常生活のなかでのトレーニングで、生島企画室の公式チャンネルでは、僕も出演して体験したのですが、これが思った以上にハードなんです。本人はもちろん真剣にやっているんですが、動画を見た人から“ちょっといやらしいね”という感想も聞きました(苦笑)ただ、トレーニングを体験したことで、僕自身、効果を実感しています」(生島氏)