代表的な害虫といえば、ゴキブリや蚊、蜂など。そのほかにも、家に発生する害虫が存在している。おうち時間が長いこんな時代だからこそ、より注意が必要だ。
小麦粉や乾物の中、三角コーナー、本の間など、家の中のふとした場所で見かけていた名前も知らない小さな虫の正体──それこそが実は害虫なのだ。害虫防除技術研究所所長・白井良和さんはこう話す。
「パスタや素麺をはじめ、乾物類には、シバンムシなどの貯穀害虫がよく発生します。市販品で開封前なら常温保存でも構いませんが、手づくり品を長期間常温で置いておくのは危険。一度開封したら基本は冷蔵庫へ。保存容器や保存袋では、密閉タイプといえども隙間ができやすいため、食品を長期間保存するなら、瓶などの蓋を回すタイプの方がおすすめです」
使い切らなかった食品は、保存容器に入れておいても、1mmの隙間があればあっという間にシバンムシの餌食だ。
「生ゴミに寄ってくるショウジョウバエやノミバエ以外でコバエが増えたと感じたら、観葉植物や飼育中のカブトムシにたかるキノコバエの可能性があります」(白井さん)
園芸やペット飼育など、コロナ禍で増えたおうち時間に始めた趣味によって、自ら虫の発生源をつくっていることもある。小さな虫でも被害は甚大。気がついたら発生源を取り除くことをおすすめする。
※女性セブン2021年9月9日号