時代ごとに理想の男性像や“かっこいい男”の判断基準は異なるものだ。近年では、見た目だけでなく中身も重視される時代になり、“イケメン”というものの捉え方も変わっている。2000年以降、どんな“イケメン”が人気を博してきたか、振り返る。
女性の社会進出が当たり前になり、年下くんブームに
21世紀に入ると、携帯電話が登場し、デジタル化が進み、ITバブルへ。世代・トレンド評論家の牛窪恵さんはこう話す。
「IT起業家が注目を集め、彼らのように最先端の仕事をし、都心の高層マンションに住む人たちが注目を集めましたが、このバブルもすぐに弾けます。女性たちは寿退社をせず、働き続けるのが当たり前になり、自分を成長させ、高めてくれるような才能のある男性に惹かれるようになります。
2000年に『桜坂』がヒットした福山雅治さん(52才)は、俳優、シンガーソングライターとして活躍し、ラジオでは下ネタを言うフランクさも支持を集めていきます。
一方、仕事で疲れて帰ってきて、頭を“よしよし”となでてくれる男性を求める女性も増え、2003年の松本潤さん(37才)のドラマ『きみはペット』(TBS系)が話題に。超エリートウーマンが、年下男子を家に住まわせ、愛でて癒される、という設定が共感を呼び、“年下くんブーム”が巻き起こりました」
マルチに活躍できる男性が支持を集め、イケメンの定義も様変わり
ツイッターやインスタグラムなど、SNSの出現により、「かっこいい人たちの活躍の場が、テレビだけではなくなった」とテレビ業界に詳しいコラムニストの木村隆志さんは言う。