9月12日から秋場所がスタート。コロナ禍ではあるが、相撲界はコロナワクチン接種を6月に実施した。調べてみると過去にインフルエンザが流行した際にもワクチン接種をしていたが、屈強な力士たちは苦悶の表情を浮かべており、土俵上での痛みとはまた別の痛みだということがうかがえる。
●横綱 白鵬(36才)
土俵内外で何かと話題の現役最強横綱も、注射を前にして目をぎゅっとつぶり苦悶の表情を浮かべていた。所属の宮城野部屋でコロナ感染者が出たことによって、秋場所への休場が決まった。
●横綱 照ノ富士(29才)
今場所が、横綱昇進後初めての場所。大けがからの大復活を遂げた“不死鳥”横綱の快進撃はまだ始まったばかり。
●前頭十一枚目 遠藤(30才)
人気と実力を兼ね備え、“角界のプリンス”と呼ばれる遠藤は、ここ数年は低調な成績。真のスターになるためにもそろそろ奮起を。
●小結 高安(31才)
先場所は腰痛に悩まされて休場し、負け越し。今場所は大関返り咲きを狙う上で、大切な場所となる。所属の田子ノ浦部屋から独立した兄弟子の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)に吉報を届けたい。
●前頭十二枚目 石浦(31才)
白鵬と同じ宮城野部屋所属で、白鵬と同じく秋場所は休場。端正な顔立ちから角界ではイケメン力士として知られているが、注射は弱いのか。偉大な横綱の背中を追いかけて目指すは三役。
ある力士に注射について取材したところ「一般よりも注射針が長くて、腕の奥までグッと入ってくるので苦手にしている力士は多い。インフルエンザのときも怖がっている力士は多かった。一方で、パフォーマンスで痛がっている力士もいる」と実情を教えてくれた。
ネットでは、「力士の注射針は長い」という説が出回っているが、東京・墨田区保健所長の西塚至さんに取材をしたところ、
「力士がワクチン接種したときの注射針が通常より長いのは事実です。コロナワクチン接種で使われる通常の注射針は25mmですが、力士たちは38mmのものを使用しました。ワクチン接種は筋肉内注射なので、皮下脂肪が厚い人に関しては、長い針を使わないと皮下脂肪に注射してしまうことになるので、効果が出ないのです」
とのことだった。想像するだけで腕が痛くなる。注射の痛みには負けても、土俵上では負けん気溢れる一番を期待したい。
※女性セブン2021年9月23日号