芸能

山崎育三郎は「最高の聞き役」 おしゃれイズム後継MC抜擢の背景

『劇場版名探偵コナン 紺青の拳』舞台挨拶に登場した山崎育三郎

山崎育三郎が新番組でMCに(写真は2019年)

 16年以上続いた人気のトーク番組『おしゃれイズム』(日本テレビ系、日曜22時~)が9月で終了し、10月10日からは後継番組『おしゃれクリップ』がスタートする。新番組MCに抜擢されたのは、舞台やドラマで活躍中の俳優・山崎育三郎(35)だ。

 2021年の夏の甲子園では大会歌『栄冠は君に輝く』を独唱し、美しくも力強い歌声が大きな感動を呼んだ。12歳でミュージカルの世界に足を踏み入れ、舞台俳優としてのキャリアをスタートさせて、高い人気を誇る山崎育三郎だが、MC経験は少ない。なぜ長寿番組の後継番組MCに抜擢されたのか。

 ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏はその理由をこうみる。

「MCというのは、コミュニケーション能力と全体を俯瞰する力、どちらも必要になってきます。自分を押し出すだけではなく、ゲストの魅力を引き出すために自分の気配を消しつつ、場を上手く回していかないといけない。

 この役回りは、舞台俳優に求められるスキルと近しいものがあります。集中力やその場でやりきる根性、ギリギリの中で自分の力を出しつつ舞台全体にも目を向ける力はまさに舞台で演じるうえで欠かせないスキルです。また、山崎さんには留学経験やクラシック畑を経てドラマ俳優になったという経歴もあり、外から日本を見る視点やいろんな職業への知識があります。クラシックという厳しい世界で競い合う中で経験したであろう挫折があることも、まさに話の聞き役にぴったりだと言えます。山崎さんなら、この難しい仕事ができるんじゃないでしょうか」

 山崎自身の「新しい自分を探す姿勢」もMCに活きてくるという。

「ミュージカルや舞台ってオーディションがたくさんあるんです。選ばれないことはもちろん、僅差でライバルに抜かれるなんてこともたくさんあります。山崎さんはそういった世界で戦ってきただけではなく王子様キャラが定着するほどミュージカルで成功しました。そしてそこに胡坐をかいても大丈夫なくらいの地位を築いたにもかかわらず、それで満足することなく、シリアスな役や荒々しい役にもチャレンジし、自分の幅を広げようと挑戦し続けています。絶えず新しい自分に出会おうと前に進める山崎さんだからこそ、心から共感しながらゲストの話に耳を傾けることができるし、ゲストも心を開くことができる。限られた時間でゲストの魅力を最大限に引き出すことができると思います。

 毎回同じような質問や内容になってはいけないという難しさも番組MCにはあります。変化をつけるには、やはり引き出しが必要。この引き出しというのは、これまでの努力の蓄積が地層のようになっているものです。山崎さんはそれがとても厚いように思います。だからこそ簡単に消費されない。こういう力を見込まれて抜擢されたのではないでしょうか」(山下氏)

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン