長引くマスク生活で、私たちの食にも変化が現れている。その一つが「ニンニク」関連商品の隆盛だ。多くの人に愛されるニンニク。気になるのは口臭だが、“発する側”も“嗅ぐ側”も、マスクでガードされるようになった。その上、会議や打ち合わせではソーシャルディスタンスで距離をあけるし、そもそも在宅勤務で人と会わずに仕事をする機会も増えた。だからこそ、臭いを気にせずニンニクグルメを楽しむ人が増えているのだ。
実際に、餃子の王将が3月に販売開始したニンニク量「通常の2倍以上」の「にんにく激増し餃子」は客が殺到し、売り切れとなる店舗が発生。8月に発売された具入り調味商品「にんにく背脂」(エスビー食品)は、ラーメンやチャーハン、鍋にトッピングとして使える「食べるラー油」のような商品で、こちらも発売直後に店の棚から消える事態が起きた。
この7月以降に発売された主なニンニク系グルメを並べるだけでも、そのラインナップに驚くのではないか。
【カップ麺・即席麺】
「天理スタミナラーメン」(エースコック)
「でかまる えび塩ガーリック風味焼そば」「マルちゃん らぁ麺すぎ本 辛塩ラーメン」(いずれも東洋水産)
「ペヤング 獄激辛にんにくやきそば」(まるか食品)
「日清 汁なし豚ラ王」「日清 辛豚ラ王」「カップヌードル辛麺」(いずれも日清食品)
「もやしが超絶うまい辛まぜそば 辛旨ニンニク味」「チャルメラ もやしが超絶うまい まぜそば ニンニクしょうゆ味」「信玄監修 札幌味噌鍋」「大砲ラーメン監修 久留米豚骨鍋」(いずれも明星食品)
「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」(リニューアル。サンヨー食品)
【冷凍食品・チルド商品】
「今日は家飲み ガーリックシュリンプ」「にんにく炒飯」(いずれもニチレイフーズ)
「WILDish ガーリックめし」(マルハニチロ)
「アヒージョ仕立ての骨なしスペアリブ」(米久)
【外食メニュー】
「にんにく醤油チキン」(日本ケンタッキー・フライド・チキン)
「トマたまカレーうどん」、「シビ辛麻辣担々うどん」(いずれも丸亀製麺)
「ビフテキ丼 ニンニクごま醤油」(松屋)
「Wニンニク牛丼」(すき家)