9月17日発売の「週刊ポスト」は、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代を生き抜く知恵とスクープのスペシャル特大号。麻生太郎・副総理は「医者の言う話が本当かよという話がいろんなところに出てきている」と放言して、またぞろバッシングの嵐を巻き起こしているが、この失言男の言葉はさておき、コロナ禍の背景に、医師や病院の問題があることは否定できない。多くの医療従事者が自らの生活や命をリスクに晒して国民に奉仕していることは間違いないが、一方で「コロナ患者は受け入れたくない」という本音や、補助金だけ受け取ってコロナに正対しない不届きな事例も垣間見える。新聞・テレビが見ようとしない“汚れた象牙の塔”の実態に迫る。
今週の見どころ読みどころ
◆補助金だけ受け取ってコロナ患者を受け入れない「けしからん病院」
8月末時点で、都内のコロナ病床の使用率は72%だった。それでも患者のたらい回しや自宅療養者は減らない。一般的には「病床が空いていても医療スタッフがいないから使用できない」と説明されているが、そうとばかりは言えない実態が明らかになった。厚労省はコロナ病床を確保した病院に1床あたり最大1950万円もの補助金を出しているが、なかにはそのカネを受け取るだけ受け取って、患者の受け入れを拒否する病院もあるという。それ以外にもコロナ関連の補助金は多い。本誌は空床を抱えている有名病院を直撃した。
◆医師と薬剤師が「ジェネリックにしますか?」と勧める儲けのカラクリ
政府は医療費抑制のためにジェネリック(後発)医薬品を推奨している。それ自体は悪いことではないが、そのためにジェネリックを勧める病院や薬局にボーナスを与える仕組みがあるため、医師や薬剤師は患者のリスクを無視してジェネリックを勧めてくることがある。実際にはジェネリックは先発薬と「全く同じもの」ではない。その問題点を抉る。
◆<異論にフォーカス>識者たちが喝采!「眞子さまは立派だ」
相変わらず眞子内親王と小室圭氏へのバッシングが吹き荒れているが、実は若い世代は半数以上がこの結婚に賛成しているというデータもある。テレビをはじめ多くのメディアでは「声の大きい反対派」におもねってバッシングに走るコメンテーターばかり出てくるが、実際は識者の間にも秋篠宮家や眞子内親王の決断を賞賛する声は多くある。本誌はあえて賛成派の識者に取材した。ベテラン皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏、漫画家の倉田真由美氏、精神科医で教育評論家の和田秀樹氏、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子氏らが、「眞子さまの決断は立派だ」「秋篠宮家の教育のたまものだ」と応援メッセージを寄せた。
◆まさかの!?「朝食にパンを食べてはいけない」その理由
誰にでも効く薬がないように、誰にとってもいい食事などあり得ない。朝食の定番であるパンも、人によっては健康を害する原因になる。パンによって急激に血糖値が上がるようなケースでは、午前中の仕事の効率が下がったり、糖質を摂りすぎる食生活に陥るリスクがあるという。その他にも、医師らが警告する「パンの危険」を紹介する。
◆<自民党総裁選>大物OB議員17人が「期日前投票」してみた
派閥領袖や三役を経験した自民党の大物OBに緊急アンケート。自分なら総裁選で誰を推すか、理由とともに語ってもらった。結果は本誌に譲るが、17人のうち4人が「該当者なし」としたことからも、自民党の人材不足がはっきり見える結果となった。
◆<ワクチン最前線>「ミュー株」と「集団免疫」の不都合な真実
菅首相はワクチン一辺倒のコロナ対策で国民の不信を招いたが、案の定、日本でも世界でも、ワクチンではこの危機は終わらないことが明らかになりつつある。デルタ株の次に世界を震撼させると見られているミュー株の脅威、そうした変異株によって打ち砕かれた「集団免疫」の幻想など、ワクチンをめぐる不都合な真実を徹底取材した。
◆貴乃花インタビュー「照ノ富士と白鵬に問う横綱の覚悟」
平成の大横綱と言われた貴乃花が「横綱」について語り尽くした。ヒザの故障を抱えながら土俵に上がる新横綱・照ノ富士、強さは抜群だが品格を問われる白鵬にも触れながら、自ら考える横綱の姿を明かす。「横綱になる時は死ぬ時だと思っている」という言葉が重い。
◆野球少年に暴言を吐いた巨人「育成の星」はどんな選手なのか?
「紳士の集団」であるはずの巨人でまた不祥事が起きた。育成の星と期待されている保科広一・外野手が、あろうことかキャッチボールしている野球少年に「野球なんかしてもつまんねえぞ」と暴言を吐いたのだ。球団は平身低頭だが……。
◆藤井聡太・三冠の「神の一手」に、ひふみんが「あの手は私も指した」
史上最年少で三冠を獲得した藤井聡太。その偉業を決めた一局では、解説者もうなる「神の一手」が話題になった。ところが、かつて同じように「神の一手」で若き羽生善治に敗れたことがある「ひふみん」こと加藤一二三・九段に聞くと、「あれは当然の一手。実は私も似た局面で同じ手を指したことがある」と、意外な答えが返ってきた。
◆東京ガスと大阪ガスが「ヤクザのガスは止めます」の衝撃
暴力団排除は社会全体の課題であり願いだが、ついにヤクザはライフラインまで制限されることになった。9月末に大手ガス会社への規制が撤廃されることに伴い、東西の二大ガス会社は「ヤクザのガスは止めます」という強硬手段に動き出した。反社会勢力との取引が禁じられるのは当然としても、生存権を脅かしかねないライフライン切断は、果たして法的に問題ないのだろうか。
◆<グラビア・ファッションショー>すぐに真似できるユニクロvsワークマン
「書を捨てよ、町へ出よう」と若者に呼びかけたのは寺山修司だったが、コロナ禍で仕事に、家族に、社会に責任を負うオトナたちにこそ、「町へ出る」気持ちが必要な時代かもしれない。自由に外出できる日々はまだ先だが、その日のために、まずはお洒落を始めてみるのはどうだろう。誰にでも手の届くカジュアルな価格で最先端のファッションを楽しめるのがユニクロやワークマン。今回は、尾美としのりと筧利夫がモデルとなり、両ブランドを使ったコーディネートをカラーで紹介。町へ出る準備を始めよう!
◆ヘンタイからヤクザまで……鈴木亮平は「昭和テイストの芝居バカ」
公開中の『孤狼の血 LIVEL2』で残虐なヤクザを演じている鈴木亮平への賞賛が止まらない。大河ドラマ『西郷どん』や、出世作のひとつとなった『HK/変態仮面』の好演を振り返りながら、俳優・鈴木亮平の魅力を解き明かす。
◆<密着グラビア・ルポ>クジラを追う漁師たち
とかく政治的、外交的な話題になる捕鯨だが、豊かな海に囲まれた日本では、古来、産業としても食文化としてもクジラは欠かせない存在だった。いまや家庭の食卓に上がることも少なくなったクジラだが、日本人として忘れたくない大切な海の恵みだろう。国際的な批判を気にしてか、ほとんど公開されることのない捕鯨船の活動から、クジラの解体、出荷、そして絶品料理まで、余すところなくクジラの魅力をお伝えする。捕鯨船に引き上げられた14メートルのニタリクジラの雄姿は圧巻だ。
◆<大図解&完全ガイド>「得する年金」のもらい忘れチェック!
日本の年金制度は、度重なる制度改正(ほとんどが改悪!)によってつぎはぎだらけになり、自分の年金がどうなっているのかすら多くの国民はわからない。しかも、年金財政が苦しいからなのか、ほとんどの制度は「申請しないともらえない」仕組みになっている。結果、もらえるはずの年金をもらい損ねている国民も多い。「得する年金」の本家本元である週刊ポストが、改めて「年金最大化」の手続きを完全ガイドする。
※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!