ホンダ「フィット」はなぜ売れないのか ミニマリズムの追求で見えた弱点と課題
フィットクロスター e:HEV AWDのフロントビュー(静岡西部、遠州灘をバックに)
旧型の肉食系から一転、和み系デザインになったフィット(写真はフィットクロスター)
2モーター式ハイブリッド、e:HEVのロゴ
フィットクロスター e:HEV AWD。第4世代フィットの中では最も派手な装飾を持っているが、それでも外観はミニマルなイメージ
柔和な印象のテールエンド。バンパーの両端は今どきのカーデザインのトレンドと異なり、丸みを帯びている
ノーマルフィットより1インチ大径サイズのタイヤ。幅はノーマルと同じ185mmだが、左右輪の間隔は10mm大きい
デザインの主張を徹底的に弱めた感のあるダッシュボードデザイン
助手席側のダッシュボードには収納ボックスが装備
ハンドリングは徹底的に安定方向に振られていた。刺激性は薄いが、天候や路面コンディションを問わず、どんな技量のドライバーでも安心して走れる
フルタイムAWD化されたおかげで砂利道などの走破性は大幅に上がった
フィットクロスターの前席。スペース的には余裕があり、長距離を走っても窮屈さは感じられなかった
運転席から見える斜め前の景色。死角が小さく、余計な緊張をしなくて済むデザイン
前席のショルダー部が丸く切り落とされており、後席の圧迫感が非常に小さいのが特徴
後席の膝下空間は余裕たっぷりだった
e:HEVとAWDの組み合わせだと荷室は狭くなるが、それでもBセグメントの標準は大きく上回っていた
燃費はもうひと伸びしてほしかった
走り方による燃費の変動は少ない(山陰線の橋梁をバックに)
飾り気のなさは各所に徹底されていた
LEDヘッドランプが装備されていたが、照度、照射範囲ともあまり良くなかった
テスト車両にはオプションのルーフレールが装着。おとなしすぎる外観の引き締め効果が感じられた
フィットクロスター(ホンダ)
乗り心地や静粛性は低車高Bセグメント中最良だった(フィットクロスター)
品質を伴ったミニマリズムの良さをどれだけ顧客に伝えられるか(フィットクロスター)