いま、最もオファーが途切れない女優といえば、江口のりこ(41才)だろう。彼女が胸元を大胆に見せた姿で登場したのは、10月から放送されるドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)のポスター。これまで脇役として強いインパクトを残してきた彼女だが、今回のドラマで演じるのは主人公の女社長。お金はあるけれど愛に飢えたベンチャー企業の女性社長が、赤楚衛二(27才)演じる貧乏学生に出会って──というストーリーだ。
江口は19才で兵庫県から上京し、柄本明(72才)が主宰する『劇団東京乾電池』の研究生に合格。舞台や映画で活躍してきたが、2020年に放送されたドラマ『半沢直樹』(TBS系)での国土交通大臣役が話題となり、以降、『俺の家の話』『ドラゴン桜』(ともにTBS系)など、話題作に立て続けに出演している。「媚びない」「ぶっきらぼう」といった役柄を演じることが多いが、素顔は真逆だという。
「ラジオが大好きで、関西人らしくノリがいい。バラエティー番組のオファーも嫌がらずに受けてくれ、元恋人とのエピソードをあけすけに語ったこともありました」(芸能関係者)
そんな彼女の株をさらに上げたのが、冒頭のドラマへの出演だという。
「江口さんがいなければ、どうなることだったか……。彼女はわれわれにとって女神です」
そう語るのは、とあるフジテレビ関係者だ。
「実は、江口さんが演じる役は当初、木村文乃さんや上野樹里さんらに打診していた。しかし、よい返事をもらえず、狙いは安藤サクラさんに。事務所と長く交渉が続き、ほとんど内定したとみる関係者も多かったのですが、結局、出演には至らなかったんです」
刻々と迫るクランクインの時期。スタッフが頭を抱える中、白羽の矢が立ったのが江口だった。
「演技派で知られる安藤さんが断ったことで、もう誰も受けてくれないのでは、と企画の頓挫をささやく声もあったんです。しかし、江口さんはオファーを出すとすぐに快諾してくれた。“どんな役でもこい”という女優根性を見せつけられて、現場の士気も一気に高まりました」(前出・フジテレビ関係者)