人気アニメやマンガ、ゲームなどの2次元作品を3次元の俳優が演じる舞台「2.5次元」。舞台『おおきく振りかぶって』、ミュージカル「忍たま乱太郎」などで活躍する俳優の湯本健一に、2.5次元の魅力を聞いた。
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当初は、将来の夢は声優でした。高校卒業後、養成所に通って声優事務所で演技を学ぶうちに、舞台に興味を持ったんです。2.5次元って、本来はアニメやゲームの中にしかいない、絶対に会えないはずの「推し」が目の前で生きている、夢みたいな世界。自分の好きなアニメが2.5次元になると、とてもワクワクします。
先日は舞台「デュラララ!!」で、猪野広樹さんが演じる折原臨也が本当にキャラクターそのもので、とても感動しました。
2019年から出演しているミュージカル「忍たま乱太郎」は、10年以上続いている人気シリーズ。そうそうたる先輩たちから立花仙蔵という役を受け継ぐのは、すごいプレッシャーです。アクションや立ち回りは臆さずできるので、いまは歌を強化中。
でも、俳優に必要なのは技術だけじゃない。初めて出演した作品で、終演後、うっかり土足のまま舞台に上がってしまったことがあります。共演者の原嶋元久さんがぼくを呼び出して、誰にも見られないように「舞台を掃除してくれるスタッフのかたに申し訳ないだろう」と叱ってくれたんです。「こんなふうにストイックで、気遣いのできる俳優になりたい」と強く思いました。
【プロフィール】
湯本健一/1993年9月29日茨城生まれ。身長175cm。舞台『おおきく振りかぶって』シリーズ水谷文貴役(2018年)、ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾、第11弾立花仙蔵役(2019〜2021年)、舞台『バトリズムステージVOID』ソウジ役(2020年)など。子供の頃からアニメや漫画が大好き。柔道の有段者で、アクションシーンでも活躍。
『ミュージカル「忍たま乱太郎」 第12弾 まさかの共闘!? 大作戦!!』 立花仙蔵役●2021年10月9〜24日/東京・東京ドームシティ シアターGロッソ、2021年10月29〜31日/大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 舞台「刀剣乱舞」綺伝 いくさ世の徒花 原マルチノ役●2022年出演決定
撮影/田中智久
※女性セブン2021年9月30日・10月7日号