ライフ

戸田奈津子さんが厳選した80年代名作映画3本 『地獄の黙示録』など

eiga

メリル・ストリープがアカデミー賞主演女優賞を獲得した『ソフィーの選択』。『ソフィーの選択』Blu-ray:2075円、DVD:1572円(発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント)Film (C)1982 ITC Film Inc. All Rights Reserved.(2021年9月16日時点の情報です。最新情報は別途ご確認ください)

 数多くの名作映画が登場した1980年代。映画の専門家はどの作品に魅了されたのだろうか──。映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんに、80年代名作映画の中から、3本を厳選してもらった。

『地獄の黙示録』(1980年)

「私が字幕翻訳の仕事を本格的に始めたのは、まさにこの作品からだったため、格別な思い入れがありますが、そうでなくてもすばらしい作品です。ベトナム戦争をリアルに描いたスペクタクル作品なのですが、実際にヘリコプターや飛行機を飛ばし、爆弾を爆発させて撮影しています。ですから、俳優たちの覚悟が違い、その緊迫感は画面越しでも見る人を圧倒します。そういった意味でも映画史に名を残す傑作だと思います」(戸田さん・以下同)

【DATA】
監督・製作/フランシス・フォード・コッポラ 出演/マーロン・ブランド、 マーティン・シーン、ロバート・デュバル、デニス・ホッパー ほか

【あらすじ】
 ジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』が原作。1960年代末、ベトナム戦争が激化する中、アメリカ陸軍のウィラード大尉(マーティン・シーン)は、軍上層部から、ある人物を暗殺する特殊任務を受ける。

『ソフィーの選択』(1983年)

「ナチスに捕えられた主人公のソフィー(メリル・ストリープ)が、2人の子供のどちらかを生かし、どちらかをガス室に送り込むという“選択”を迫られるのですが、その話を彼女が独白するシーンは涙なしには見られません。私も彼女の気持ちになって翻訳をし、胸が張り裂けそうになって泣きながら翻訳していました」

【あらすじ】
 ピューリッツァー賞を受賞したウィリアム・スタイロンの同名小説が原作。作家を夢見る青年がソフィーという女性と出会う。しかし彼女には誰にも言えない秘密があり──

関連記事

トピックス

ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
第三者委員会からハラスメント被害が蔓延していたと指摘されたフジテレビ(右・時事通信フォト)
《フジテレビの“あしき習慣”》古くからあった“女子アナ接待”の実態、仕切りは人気ドラマのプロデューサー スポーツ選手との関係構築のため“利用”するケースも
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト