9月27日発売の「週刊ポスト」は、第5波の出口が見えてきた今こそ問いたい「コロナで本当に失われたもの」「ウィズ・コロナ時代の生き方」特集。いよいよ新しい政権が生まれようとしているなか、総裁選で語られた「きれいな政策」では解決しない厳しい現実を総力取材でリポートします。コロナと政治はもちろん、コロナ禍で見逃されてきた歯科治療の危機、インフラ崩壊、はびこる詐欺被害など、「ちょっと怖い話」はこんなにあった!
今週の見どころ読みどころ
◆コロナより「コロナ経済」に殺される――自殺者3万人の衝撃予測
本誌の取材に答えた元ラーメン店主は、昨年秋に39年間にわたって繁盛してきた店を閉じた。コロナ後の再起についても、「もう外食産業は元通りにはならない。ウチのような個人経営の店は生き残れない」と諦めているという。ある研究では、直近の経済対策などを加味しても、経済苦境によって年間自殺者は現在の1.5倍にあたる3万人に達すると予測されている。
◆コロナ禍の女性たちがすがる「ひととき融資」の性的搾取
コロナ禍で、弱い立場の人ほど生活基盤が脅かされている。シングルマザーや風俗店従業員など、生活費にも事欠く窮状にある女性たちに、「ひととき融資」を持ちかけるネット掲示板が乱立している。「ひととき」とは、「ひとときの時間を一緒に過ごしてくれたら」という意味で、つまりは個人的に売買春することだ。それに頼らざるを得なかった女性たちの告白は壮絶だ。
◆東浩紀x小林よしのりx三浦瑠麗「いいかげん日常に戻ろう」
過剰な自粛強制に反対する論客3人が対談し、もう日常生活を再開してもいい環境にあると提言する。どこまでの自粛が妥当なのかは簡単に決められることではないが、メディアには「自粛すべし」というコメンテーターばかりが登場する。国民はすでに政府やメディアの自粛一色の声に不信と反感を抱いており、それが人流の増加につながっている。重要なのは、人流が増加しているにもかかわらず、感染者は明らかに減っていることだ。3氏は人流抑制などの対策は必要だと認めつつ、過剰な自粛はやめるべきだと訴えた。
◆<カラーグラビア>仮面ライダー「変身の系譜50年史」
昭和、平成、令和と、子供たちの胸を熱くし続けてきた仮面ライダーの半世紀をカラーで振り返る。歴代ライダー全員集合はもちろん、憧れたライダーグッズや、今も人気を誇るパチンコ台まで、ファンの心をくすぐるコンテンツがいっぱい。初代を演じた藤岡弘、はじめ山本リンダ、井上正大ら関係者のインタビューも豊富に収録。
◆裸の王様になった安倍と麻生はお払い箱だ
自民党総裁選は、候補者の政策より派閥ボスの裏工作で決着しそうだ。その「主役」となっているのが2Aと呼ばれる安倍前総理と麻生副総理だ。それぞれ自派閥の世代交代を阻止してキングメーカーになろうと企んで裏工作に走り回っているが、実際には派閥内で「老害」に反発が広がり、両人のシナリオは崩れ始めている。
◆小室圭さん帰国会見にかかる税金は2000万円以上か
ついに帰国し、記者会見に臨む小室氏。国民を納得させられるか、結婚を祝福されるかは見通せないが、小室氏への批判的な声が多いだけに、関係者は同氏には厳重な警備が必要だと考えている。その費用だけで2000万円とも見積もられており、滞在費や送迎費を加えると、多額のコストをかけた「世紀の会見」になりそうだ。
◆物言う財務次官がスーパーで「ポリ袋ハンター」の現場撮った
レジ袋が有料化されて以来、スーパーなどで生鮮食品を入れる無料のポリ袋を大量に持ち去る「ポリ袋ハンター」が問題になっている。本誌はなんと、「物言う財務次官」として注目の高級官吏が「ハンティング」している現場に遭遇した――。
◆女優・沢口靖子に魅せられて
類を見ない長寿ドラマとなった『科捜研の女』で変わらぬ美貌と進化し続ける演技力を見せつけている沢口靖子。その魅力を共演する内藤剛志や、交流のあるジェームス三木氏らが語った。
◆あなたの歯科治療は間違いだらけだった!
コロナ禍で歯科治療を「自粛」している人は多い。実は、歯周病はコロナの死亡率を大きく上げるという調査結果もあり、適切な歯科治療は「不要不急」ではない。一方で、技術不足や経営優先で患者に有害な治療をする歯科医もはびこっている。歯科業界に問題提起し続けてきたジャーナリスト・岩澤倫彦氏が緊急リポート。
◆謎の日本人美女警官YURIがロサンゼルスでポリスになったワケ
アメリカでも犯罪の多い都市として知られるロサンゼルスに、日本人女性の警官がいる。カリフォルニアに留学中に知り合った男性と結婚したもののシングルマザーになり、34歳でポリスアカデミーを卒業して警官になった波乱の人生を本人が語った。「銃をホルスターから出すのはほぼ毎日」という過酷な日常とは――。
◆絶対に通りたくない「危ない道路」東京・大阪MAP
日本の道路の多くは老朽化し、改修が必要になっている。しかし、国も地方も財政は逼迫し、必要な改修がなされずに放置されている場所は多い。国交省はそうした「危ない道路」を公表した。本誌はそれを元に東京と大阪の危険マップを作製。東京では渋谷や秋葉原周辺、大阪では阪神高速の多くの地点など、人とクルマが集中する地域にも危険ポイントがあった。
◆台風が通り過ぎた後に詐欺師がやってくる
台風など自然災害が起きると、保険金詐取や不必要な工事を持ちかける悪徳業者が跋扈する。その数はこのところ急増し、被害が続出している。なかには屋根に上って自ら瓦を壊し、修理して費用を請求する不届き者までいる。被害者たちの生々しい証言を集めた。
◆<カラーグラビア>半導体不足が大変だ!
「産業のコメ」とも呼ばれる半導体の不足が世界経済の足かせになっている。かつて「日の丸半導体」は世界を席捲したが、いまや世界シェアは風前の灯火で、2030年には国産半導体は姿を消すとも言われている。半導体産業の現状と未来を多くの図解と画像を交えて紹介する。これを読めば、半導体を語れる!
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