「誰もが憧れるこのすばらしい舞台で、大晦日にデビューさせていただくことを、本当にうれしく思います」
9月19日、さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント『RIZIN30』で、リングに上がって挨拶したのは、キングカズことJリーグ横浜FCの三浦知良(54)の次男、三浦孝太(19)だった。
「噂すら聞いたことがない、完全なサプライズでした。まさかカズの次男が格闘家になるとは……。会場も『えッ?』っていう空気で、ザワついていましたね」
格闘ライターの堀江ガンツ氏もそう話す隠し球だった。
孝太はもともと兄(カズの長男・りょう太)と共にクラブチームでサッカーをしていたが、高校時代に格闘技に魅せられ、RIZINの会場にも度々観戦に訪れていたという。
「表舞台に出てきたのは今回が初めてです。兄のりょう太は昨年8月に俳優デビューしましたが、その裏で弟は着々と格闘家デビューを目指していたといいます」(スポーツ紙記者)
現在は元五輪レスリング日本代表の宮田和幸氏(45)のジムで練習に励んでいるという孝太だが、キャリアはまだまだ。
堀江氏は大晦日のデビュー戦について、こう予想する。
「通常の5分3Rではなく、3分2Rとか、何かしらの特別ルールになるのではないか。カズのDNAを引き継いでいるので素材は十分に期待できる。決め技で父親譲りのサッカーボールキック(グラウンド状態の相手への蹴り)が炸裂したら、会場は大いに盛り上がるでしょうね」
格闘技界の“キング”になれるか。
※週刊ポスト2021年10月8日号