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ワクチンパスポート 接種受けられない12歳未満の子供はどうなるのか

フランスでは飲食店でワクチンパスポートの提示を求められる可能性も(写真=ロイター/AFLO)

フランスでは飲食店でワクチンパスポートの提示を求められるケースも(写真=ロイター/AFLO)

 日本では7月から発行が始まったワクチン接種証明書、通称「ワクチンパスポート」は、海外渡航者向けに自治体から発行されている。年内をめどにスマホアプリで証明書を表示できるようになる予定で、今後はこの接種証明書が国内でも様々なシーンで活用されるようになるという。しかし、ワクチン接種を受けられない子供はどうするのだろうか? 素朴な疑問にお答えする。(全4回の第3回)

子供はどうするの?

 予防接種法により、日本でワクチン接種を受けられるのは12歳以上。「12歳未満の子供は発行対象になりません」(内閣官房副長官補室・ワクチン接種証明推進担当)

 では、子供を海外に連れて行くときはどうすればいいのか。

「海外渡航に関しては“ワクチンを打っていない大人”と同じ括りになります。受け入れる国の条件次第ですが、基本的に接種証明書がなければ入国できない国には入れません」(同前)

 ただし、今後国内でワクチンパスポートの利用が一般化した際、発行されない子供が制約を受ける事態にはならなそうだ。

「ニューヨークでは接種対象でない子供は制限の対象外で、入店を拒否されたりはしません。国内でも同様になるはずです」(海外のワクチンパスポート事情に詳しい航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏)

 仮に持病の関係でワクチンを打てない人の場合はどうか。

「ワクチンパスポートの代わりに陰性証明書を提出することになります。PCR検査や抗原検査を受けると入手できますが、有効期限があるので注意が必要です」(同)

有効期限はあるの? 更新は必要?

 通常のパスポートには5年、10年といった有効期限があるが、ワクチンパスポートはどうか。

「有効期限は特にありません。接種をした事実を証明するものなので、有効期限はないものと考えています」(内閣官房)

 ただ、世界ではワクチンパスポートの有効期限について議論になっているという。

「現時点では『打っていればOK』ですが、初期に接種した人はすでに接種から1年近く経っています。ワクチンによっては接種から8か月で抗体がほとんどなくなるといったデータも出てきているため、研究が進めば有効期限が設定される可能性はあります」(鳥海氏)

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