広瀬すず(23才)のナレーションとともに、バスケットボールに興じる若者の姿が次々に映し出される。シーンが切り替わると、黒いキャップに青いTシャツ姿で街を歩く、ひときわ目立つワイルドなイケメンが現れる。元TOKIOの長瀬智也(42才)だ。
これは9月17日にスポーツブランドのナイキの公式サイト上で公開された人気スニーカー「ジョーダン」のPV(プロモーションビデオ)。長瀬は白いヘルメットにサングラスをかけ、大型バイクで高速道路を疾走するシーンにも登場している。
今年の3月にジャニーズ事務所を退所し、芸能界からの引退を表明していた長瀬。だが、表舞台から完全に姿を消したわけではなかった。4月にはインスタグラムを開設し、バイクやギターなどの趣味に興じる様子を発信。7月にはアパレルブランドの夏服の広告チラシに登場し、8月末発売のバイク雑誌では表紙を飾った。
「ファンの間では、“元気な姿が見られてうれしい”“俳優復帰は驚いた”という喜びの声がある一方で、“引退したわりに出すぎ”という批判的な声も聞こえてきます」(テレビ局関係者)
だが、これこそが長瀬の「引退後のスタイル」でもある。長瀬は『女性セブン』9月2日号で取材に応じ、今後の活動について、「俺がやりたいと思っていることは、日本でやっている奴がいない」、「俺が生きていく上で、(その姿が)見えてくるから。それを見て」と語った。長瀬の知人が明かす。
「長瀬さんのいまの肩書は表現者。表現したいものに必要ならば、歌も歌うし、演技もする、というスタンス。芸能界の枠を取っ払って、より自由に活動をしていくのです」
冒頭のPVには俳優だけでなく、クリエーターやモデルなど、幅広いジャンルの著名人が出演している。
「出演者の1人、ファッションデザイナーの藤原ヒロシさんと長瀬さんは古い仲。彼らとコラボすることで“表現者として楽しめる”と思ったから、オファーを引き受けたのでしょう」(前出・長瀬の知人)
PVには、長瀬ならではの“仕込み”があったと、熱心なファンは語る。
「長瀬さんの足元を見て感激しました。『エアジョーダン11コンコルド』を履いていたんですから。これは2000年に長瀬さんが主演したドラマ『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』(TBS系)内で、恋人のヒカル(加藤あい・38才)からプレゼントされたスニーカーです。さらに、長瀬さんが出演するシーンの撮影地の一部は池袋と聞きますから、『IWGP』のオマージュとして見るファンも少なくありません」