「暮らせるホテル」には広さが必要
さらにアパートメントホテルのムーブメントは広がりをみせている。
コロナ禍以前の2018年2月に開業して以降、これまで各地へ16施設を展開している「アパートメントホテルミマル(MIMARU)」は、単なる長期滞在の枠を超えた“付加価値”を打ち出している。
7月22日に京都で開業した「MIMARU SUITES 京都四条」は、平均75平方メートル、全室2ベッドルーム以上のスイートタイプで構成。「コロナ禍で多様化するライフスタイルに合わせ、客室では家族や仲間と楽しみながらもそれぞれの時間も大切にできるよう、広い客室にリビング・ダイニングとベッドルームを分けた」という。贅沢なプライベート空間の確保は、まさに暮らすように滞在できるアパーメントスタイルの施設にとっては重要なポイントだ。
また、MIMARU SUITES 京都四条は「泊まれる道具店」をコンセプトにしている。日本の手仕事のセレクトショップ川端滝三郎商店や倉日用商店など、京都の目利きが集めた暮らしの道具を揃えた「みまる道具店」も用意。食器や調理器具、酒器などを見つけ部屋で使えるといったプレミア感も打ち出している。