俳優のムロツヨシ(45才)が、10月1日放送の『さんまのまんま秋SP』(フジテレビ系)で、40年ぶりに母親と再会したことを告白した。「前回、お母様、産んでくれた母君の話をしたと思うんですけど」と、何気なく切り出したムロ。2019年5月の出演時、ムロは4才のときに両親が離婚しており、それ以来、母親とは一度も会っていないといった話をしていた。その放送回を振り返って、ムロが続ける。
「さんまさんが『お前(が息子だ)って気づいてるに決まってるやろ』って(前回放送で)言ってくれてたんです。それでオンエアが終わってから、1週間か10日後くらいに事務所にお手紙が来まして」
すかさず、明石家さんま(66才)の「ウソやん!」という突っ込みが入るも、軽くいなして「ほんとです。で、読んでみると、『さんまのまんま』を見て、私の産んだ子だってわかりました。お会いできませんか、って」。
そして実際に会ってきたと、さらりと言うのだ。さんまが「VTR収めてないのか、それ!」と突っ込むと、「そこまで番組にはしないですよ!」とムロ。40年ぶりの母子の再会劇という涙なしには語れないはずの物語を、明るく、実に軽妙に語っていく。
つらいことも努めて明るく。これが、喜劇役者を自称するムロの信条だ。その実力は、大泉洋(48才)をして「“爆笑”といえばムロツヨシ」と言わせるほど確かなものだ。周りを明るくする術を、ムロは幼い頃から身につけてきた。
「両親の離婚によって姉と共に父親に引き取られたと思ったらすぐに親戚に預けられ、父親は子供がいる別の女性のもとへと行ってしまったんです。家の中でも学校でも“不幸な子”と思われないように明るく振る舞い、お調子者と呼ばれるほど、周りを笑わせてきたそう。子供のときから、嫌われずに生きていくにはそうするしかないと考えていたようです」(舞台関係者)
父親が再婚すると、新しい家族の隣の家に暮らしていたが、ほどなくして父親がふたたび離婚。叔母夫婦や、いまでも“妹”と呼ぶ従妹と共に暮らす生活に戻る。高校を卒業すると、一浪の後に理系の難関・東京理科大学へ進学。いい大学に行っていい会社に入ることで、育ての親を安心させようとしていたという。しかしここで、運命を変える出会いに遭遇する。観に行った舞台で段田安則(64才)の演技に感動し、役者を目指すことを決意するのだ。