芸能

「医師免許を持った天才」が活躍 コラムニストが注目する今期ドラマは? 

窪田正孝

『ラジエーションハウスⅡ』が話題の窪田正孝

 10月から秋ドラマが各局でスタートした。目立つのが、医師免許を持った天才主人公が活躍するドラマだ。注目作の見どころは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 今シーズンの新作ドラマで注目したいのは、「医師免許を持った天才主人公」である。
 
 その代表といえば、『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)の大門未知子(米倉涼子)だ。

「たとえばこの女、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器…」と田口トモロヲのナレーションもすっかりおなじみになった。フリーランスの外科医である彼女は、ハイヒールでのしのしと大病院に乗り込んで、雑用やお手伝いなどは、一切「いたしません」と拒否。

 権力者に媚びを売ったり、裏工作する連中を蹴散らしながら、どんな難手術を押し付けられても、「わたし、失敗しないので」と成功させる。新シリーズでは、100年に一度のパンデミックで医療崩壊という危機の中、大学病院を舞台に未知子が新たな敵に立ち向かう。その最凶の敵が、野村萬斎。またまた、すさまじいことになりそうだ。

 もうひとりの「医師免許所持の天才」といえば、『ラジエーションハウスⅡ』の五十嵐唯織(窪田正孝)。五十嵐は医師免許を持っているが、幼いころから大好きな放射線科医・甘春杏(本田翼)との約束を守るために、放射線技師として働く。

 五十嵐は仕事以外ではどこかぼんやりして頼りない。しかし、その読影力は天才的で患者の隠れた病を正確に見抜く。『Ⅱ』では、アメリカ留学から帰った五十嵐が甘春病院に戻るが、彼のことを知らない新院長(高嶋政宏)は「なぜ、医師である彼を技師として雇う必要があるんですか」と嫌な顔をする。

 そして、もうひとりの「医師免許を持つ天才」が、『正義の天秤』(NHK)の弁護士・鷹野和也(亀梨和也)だ。元外科医の鷹野は四年前に彗星の如く法曹界に現れ、刑事事件専門に無敵の9連勝を誇る。名門法律事務所でつぶれかかった刑事部門の立て直しをすることになった鷹野は、とにかく口が悪い。同じ事務所のベテラン弁護士たちに「腐りきっている」と言い放ち、同僚の弁護士たちを「使い物にならなくなった動物を思わせる」とブレーメンの音楽隊と呼んだりする。会議をカンファレンスと呼び、元ひきこもりの若手弁護士に「大学病院かよ」と言われる始末だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン
現在はアメリカで生活する元皇族の小室眞子さん(時事通信フォト)
《ゆったりすぎコートで話題》小室眞子さんに「マタニティコーデ?」との声 アメリカでの出産事情と“かかるお金”、そして“産後ケア”は…
NEWSポストセブン
週刊ポストに初登場した古畑奈和
【インタビュー】朝ドラ女優・古畑奈和が魅せた“大人すぎるグラビア”の舞台裏「きゅうりは生でいっちゃいます」
NEWSポストセブン
逮捕された元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告(過去の公式サイトより)
「同僚に薬物混入」で逮捕・起訴された琉球放送の元女性アナウンサー、公式ブログで綴っていた“ポエム”の内容
週刊ポスト
まさに土俵際(写真/JMPA)
「退職報道」の裏で元・白鵬を悩ませる資金繰り難 タニマチは離れ、日本橋の一等地150坪も塩漬け状態で「固定資産税と金利を払い続けることに」
週刊ポスト
精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン