自民党が10月11日に発表した衆院選の公認候補で、さっそく“世襲候補”かつ“タレント候補”として注目を集めているのが、比例代表東京ブロックで擁立された元「ミス日本」の松野未佳氏(26)だ。
10月15日発売の『週刊ポスト』は〈自民党候補「元ミス日本」松野未佳氏の“水着”“彼氏”“パリピ”写真〉を報じている。
未佳氏の父は旧維新の党代表の松野頼久・元衆院議員。祖父は自民党総務会長などを歴任し、政界引退後も「政界ご意見番」として細川護煕氏や小泉純一郎氏らの政治指南役を務めたことで知られる松野頼三氏で、曾祖父の鶴平氏から国会議員を三代輩出した政界の名家である。
幼稚舎から慶応に入った未佳氏は、慶大在学中の2016年にミス日本コンテストでグランプリを獲得し、ハズキルーペのCMに出演するなどタレント活動を行なっていた。
昨年9月には、未佳氏は小泉元首相と共に自民党本部を訪れ、当時幹事長だった二階俊博氏と面会し、国政選挙への出馬の意向をアピールして話題になった。
全国紙政治部記者が語る。
「政界進出を後押ししているのは母親で、未佳氏が党本部を訪ねた時も付き添っていました。ただ、その際に現在何をしているのかと聞かれた未佳氏が『法科大学院を目指しています』と答えていたため、社会人経験がほぼない状態で次期衆院選に出馬するのはまだ早いだろうというのが永田町関係者の反応でした。
それが今回擁立となったのは、自民党が2030年までに女性候補者の割合を35%にすることを目標としたこともあり、女性候補者を立てる数合わせの側面もあるのではないか」
こうした娘の出馬に批判の声があがることをいち早く予想していたのは、父である頼久氏だったという。
『週刊文春』(10月21日号)では、頼久氏が「自民党の政治塾に応募するなど幼い頃から政治に興味は持っていましたが、今回の出馬には反対です。社会人経験はほぼないですし、若い女性でミス日本を受賞しただけ。まずは、ともかく勉強しろと言いたい」と厳しいコメントを寄せている。