いぜん国民世論を二分している眞子内親王と小室圭さんの結婚だが、結果的には眞子内親王は皇籍離脱し、まもなく二人は「いち民間人夫婦」となる。税金から一時金が渡されることもなく、ひとまず問題に一区切りがつくことは確かだ。むしろ国民と政府に残されたのは、今後の皇室のあり方をどうしていくのかという課題だろう。「週刊ポスト」(10月15日発売号)では、秋篠宮家のもう一人のプリンセス、佳子内親王に「5つの難題」がのしかかることを指摘している。
記事では「結婚相手」「一時金」「女性宮家」「公務」「一家の問題」に分けて識者が論じているが、そこでも取材に応じた英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子氏は、改めて佳子内親王の近未来について、こう推察した。
「眞子さまが結婚してニューヨークに行かれたら、佳子さまはいったんは緊張から解き放たれ、安堵されると思います。しかし、次は自分の番です。ご両親から、宮内庁から、そして国民からのプレッシャーがお一人にかかってくる。眞子さまを反面教師としてご両親と弟君である悠仁さまを全力でサポートし、国民が賛成する男性と結婚する……という将来もあり得ますが、佳子さまらしいとは思えません。
佳子さまはこれまで、『姉の希望が叶うとよい』『自分がお付き合いする男性の有無などは一切答えない』などと語られていて、物言いはきっぱりしていて迷いがない。子供の頃からフィギュアスケートをしたり、へそ出しスタイルでダンスをしたり、ご興味を持たれてきた手話も堂々としてお上手でした。人前でのパフォーマンスを好むご性格で、視線にさらされることに抵抗はないようにお見受けします。
まずは傷ついた秋篠宮家を支えることに力を尽くされると思いますが、そこで佳子さまの良さを存分に発揮されるのが良いでしょう。ただし、これまでは姉君に頼っていた部分もあるはずです。これからはご自身が正面に立ち、公務も増え、矢面に立つこともある。ますます一挙手一投足が注目されるでしょう。
結婚相手のハードルも上がります。必ず小室さんと比較されるでしょうし、姉君のケース以上に実家や親族に調査が入るかもしれない。一時金ももらいづらくなる。ちょっとでも何かあれば『姉の二の舞か』と批判されるでしょう。しかし、佳子さまは負けないと思います。眞子さま以上に強い意志をお持ちの方という印象ですから、ご自分の意志を貫かれるのではないでしょうか。眞子さまの結婚が様々な影響を与えることは避けられませんが、どこまでも自分らしく幸せを追い求めていただきたいと思います」
学生時代には「美しすぎるプリンセス」と呼ばれ、「佳子さまフィーバー」が起きたこともあったが、その隣にはいつも姉の姿があり、歩む道も姉が先導してくれた面がある。自由で溌溂とした言動も「次女」だからこそできたのかもしれない。今後は事実上、「秋篠宮家の長女」として振る舞わなければならないが、ベテラン皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏は、「佳子さまの機転」があれば心配いらないと見ている。