芸能

草笛光子と天海祐希 映画共演ですっかり意気投合、その不思議な共通点

草笛光子と天海祐希が意気投合したワケ

草笛光子と天海祐希が意気投合したワケ

 金融庁の審議会が老後資金が2000万円不足するとの報告書を公表してはや2年。この発表が各家庭の財布のひもを固くしたことは間違いない。そんな家族の心の叫びのようなタイトルの映画『老後の資金がありません!』が、10月30日に公開される。

 ヒロインは天海祐希(54才)の演じる主婦・篤子だ。夫の勤める会社が倒産し、自分はパートをクビになり、義父の葬儀と娘の結婚式に想定外の出費がかさむのに、老人ホームで暮らす金遣いの荒い義母には毎月、仕送りをしなくてはならない。もはや、老後の資金を貯められる状況ではなくなってしまう。篤子を悩ませる義母・芳乃を演じるのは草笛光子(87才)だ。

「草笛さんにとってこの作品は“異作”と言っていいと思います。人助けのためにと年金詐欺を働くことになった芳乃は、毒蝮三太夫さん(85才)が演じる、行方不明の老人の替え玉を務めるのですが、そのメイクがかなり本格的なおじいちゃんなのです。『きたねえババアだな』と毒蝮さん流の表現で褒められていましたよ」(映画関係者)

 その扮装は草笛が、ヒット祈願のイベントで「見ていただきたくない」と語り、インタビューでも「大きなスクリーンでアップで出たら女優人生も終わり」とこぼすほどの出来だったという。とはいえ、一昨年のうちにクランクアップしていた撮影現場は、和気藹々とし、かつ、ほどよい緊張感に満ちていた。

「とにかく、草笛さんと天海さんの会話のテンポが抜群なのです。カメラが回っているときはもちろん、待ち時間のちょっとした会話でも、常に、気の合ったところを見せていて、周囲は“さすがだ”と圧倒されていました」(別の映画関係者)

 2人が、今回のように主要キャストとして本格的に共演するのは初めてだが、かつて、2002年のNHK大河ドラマ『利家とまつ』や単発ドラマでは共演歴がある。

「『利家とまつ』の天海さんは、すでにドラマや映画にと活躍していましたが、まだまだ宝塚歌劇団の男役のイメージが強く残っていました。そのため、撮影現場では、着物を着た草笛さんの所作を、食い入るように見入って学ぼうとしていたのを覚えています」(ドラマ関係者)

 それから20年近くが経っての義理の母娘役ということだ。

 宝塚の元トップスターという過去を持つ天海と、松竹歌劇団の人気者だった草笛には、実は不思議な共通点がある。

「松竹歌劇団出身ではありますが、草笛という芸名は、宝塚の女優からとったものなんですよ。幼少期にはバレエを習っていたそうですが、それは天海さんも同じです。そして、美貌と歌声だけを頼りにせず、しっかりとコメディーを演じられる実力を持っているところも、2人ともよく似ています」(舞台関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン